八坂神社 佐賀県佐賀市蓮池町大字蓮池

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佐賀市の神社

こちらの八坂神社はJR長崎本線佐賀駅の東南東およそ6.5kmの距離、佐賀県佐賀市蓮池町大字蓮池地区の西の外れに鎮座されます。

神埼市の国道264号線「西原の町」の交差点から南へ、両側に広大な田畑が広がる佐賀県道48号佐賀外環状線の平野部を1.5kmほど行った、道路左側にポッカリと現れる鎮守の森の中に位置します。

参道入口は社殿の東側にある蓮池の集落の中にあり、入口に奉納されたやや新しい明神鳥居をくぐると真っ直ぐな参道が社殿へと伸び、趣のあるアーチ型の神橋を渡った先の境内には唐破風付き入母屋造りの拝殿と流造の本殿が建立されています。

拝殿前には昭和生まれの塩田型の狛犬と、肥前狛犬から現在の獅子型狛犬へと進化する途中の「はじめ」と呼ばれる延宝七年生まれの狛犬が奉納されており、神前幕に入る抱き杏葉紋が鍋島家からの崇敬が篤かったことを物語っています。御祭神はヤマタノオロチを退治した素盞鳴尊です。

社頭と参道入口に立つ明神鳥居。

鳥居には「八坂神社」の神額が掛かる。

真っすぐに伸びる参道。

よく見ると、老朽化のために撤去されたと思われる二の鳥居の柱の下の部分が残されています。

クリークに架かる神橋は円弧桁橋の石橋。

下の方に目をやると橋桁が鉄の棒の橋脚で補強されています。

手水舎。

銅板葺き入母屋造りの社殿。

村社 八坂神社 神崎郡蓮池村大字蓮池
祭神 素盞鳴尊
 當社は、天正十七年江上家仁比山村大字城原より蓮池城に移りし折りの勧請にかゝり。鍋島直茂仝勝茂の尊敬深く萬民の武運繁昌を祈願せし社にして、社殿の造営等代々藩費を以て支辨せられたり、蓮池支藩後に至りても大祭の時には本支両藩より代参の上厳粛に行はれたり。殊に七月十二日より十三日に亘る例祭には、氏子内より獅子方御供方神輿方鉾方の四部に分れて、古式の神事を奉仕せり。明治六年村社に列せらる。

まず出迎えてくれたのは昭和11年(1936年)7月生まれの塩田型狛犬さんでした。

蹲踞した吽形は左前脚を、阿形は右前脚を前に出しているオリジナリティー豊かな狛犬さんで、これまでの狛犬さんとは違って顔立ちがとってもハンサムでリアリティに富んだ狛犬さんです。

石工の「今泉喜代次」さんと「宮地辰二」さん、お二人の合作のようです。

拝殿前では延宝7年(1679年)12月生まれの狛犬が待っていてくれました。

胸板が厚く何となくお猿さんっぽい顔つきの狛犬ですが、阿吽ともとても綺麗な状態で安置されていました。

鬣も阿吽ではそれぞれ型を変えてあったり、前脚とお腹の部分も刳り抜いてあり、この時代の狛犬としてはかなり洗練された造りになっています。

ひょっとすると、これが「はじめ狛犬」と呼ばれる庶民ルーツの狛犬なのかもしれません。と言っても私の想像の域を超えませんがw

台座には「元禄五年十一月十六日」の刻銘があります。

狛犬の背中には「延宝七年十二月吉日」と刻まれているので、これだと台座の方が後で制作されていることになるけどいったいどういうことなのでしょうか。

単に、空いた台座に載せられただけなのでしょうかそこは謎ですね。

向拝下の見事な細工。

「八坂神社」の社号額。

拝殿の中の様子。本殿に架かる神前幕には鍋島家の抱き杏葉紋が入ります。

透かし塀で囲われた銅板葺き流造の本殿。

石祠群。

今日ご紹介した八坂神社も、まるで導かれたかのように通りすがりの道路端に現れた神社でしたが、ハンドルを切って大正解のとても見どころ満載の古社でした。

ひょっとしたら、本殿には可愛い肥前狛犬ちゃんが安置されているのではないかと、ついつい考えてしまいますw

佐賀県にはおよそ1,100の神社が存在するそうなので、まだまだ未参拝の神社はたくさん残っているようです。

これからも素敵な出会いがありますよう、八坂神社にお願いしてまいりましたw

それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。

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