こちらの天満宮はJR長崎本線牛津駅の北東およそ1,7kmの距離、佐賀県小城市牛津町柿樋瀬練ヶ里地区に鎮座されます。
武雄市から佐賀市方面に向かう国道34号線沿いの「牛津町上柿樋瀬」交差点から南に入り、県道212号川上牛津線を300メートルほど行って東の方へ1km、網の目のように張り巡らされたクリーク(用水路)で囲まれた集落のほぼ中央に位置しています。
集落の中央にある周囲がフェンスで囲まれた公園の中に、砥川型の岩乗り狛犬が守護する茅葺き屋根の開放的な拝殿と、頭貫や木鼻に見事な彫刻が施された銅板葺き流造の本殿が建立されています。
茅葺の屋根を見て、初めはてっきり古民家だと思っていたのですが、初めて見る茅葺の拝殿の素朴な美しさにすっかり魅了されてしまいました。御祭神は菅原道真公と思われますが、案内がなく由緒沿革等については不明です。
社頭。
天満宮の神額。
こちらが、私が初めてお目にかかる茅葺き屋根の拝殿です。全国的にはけっこうあるのかもしれませんが、とんでもないものを発見したかのように興奮してしまいましたw
風の影響を受けないようにとの配慮でしょうか、屋根にはベールを被せたようにネットが張られています。
そして狛犬さんです。
こちらを護る狛犬の台座には、「明治三十一年戊戌三月」の刻銘が入ります。
製作者の刻銘はあるのですが「右原村 石工 樋口□吉 古川□三」でしょうか。
拝殿の中の様子。
流造銅板葺きの本殿です。
本殿貫に施された細工も見事です。
木鼻にも立派な細工が施されていました。龍と麒麟でしょうか、状態がよく風化による劣化があまり見られません。
こうした芸術作品にお目にかかるたびに思うことは、宮大工や石工というのはやっぱり才能がないとできないだろうなということです。
私にはとてもできそうにありませんw
石祠。
石祠と御神木。
今日は拝殿が茅葺という初めての神社に出会うことができて本当に興奮しました。明日はどんな神社に出会えるのか楽しみです。
それでは、今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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