小城市から武雄方面に向かう、国道34号線沿いの「牛津こどもの森」から左に入り、400メートルほど行って東の方に左折すると、碁盤の目のように流れるクリーク(用水路)で囲まれた練ヶ里地区があります。
その住宅地のほぼ中央に周囲をフェンスで囲まれた公園があり、その中に大きな茅葺屋根の建物があります。
最初は古民家かと思っていたのですが、よく見るとその茅葺屋根の建物の前には一対の狛犬がおり、フェンスの端の方には鳥居も見えるではありませんか。
じつは、この公園には「天満宮」が鎮座されていたのです。

社頭。

天満宮の神額。

こちらが、私が初めてお目にかかる茅葺きの拝殿です。全国的にはけっこうあるのかもしれませんが、とんでもないものを発見したかのように興奮してしまいましたw
風の影響を受けないようにとの配慮でしょうか、屋根にはベールを被せたようにネットが張られています。
そして狛犬さんです。

こちらを護る狛犬さんは、明治31年(1898年)生まれの岩狛さんでした。
製作者の刻銘はあるのですが「右原村 石工 樋口□吉 古川□三」でしょうか。

拝殿の中の様子。

流造銅板葺きの本殿です。

本殿の天井部分の細工です。
本殿の木鼻には、これまた立派な龍と麒麟が彫られていました。状態がよく、風化による劣化があまり見られません。
こうした芸術作品にお目にかかるたびに思うことは、宮大工や石工というのはやっぱり才能がないとできないだろうなということです。
私にはとてもできそうにありませんw

石祠。
石祠と御神木。
今日は拝殿が茅葺という初めての神社に出会うことができて本当に興奮しました。明日はどんな神社に出会えるのか楽しみです。
それでは、今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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