こちらの沖神社はJR長崎本線牛津駅の南方およそ2.5kmの距離、佐賀県立牛津高校東側の県道43号牛津芦刈線を南下した道路の西側の四方を広大な田圃に囲まれた集落、佐賀県小城市芦刈町三王崎三条地区の北の外れに鎮座されます。
明るく開放的な境内には、ほぼ中央に台輪鳥居が立ち、その奥に入母屋造りの拝殿と流造の本殿覆屋が建立されています。祭神は大綿津見神ですが、案内が無く由緒等については不明です。
拝殿前には阿が前立岩に前肢を掛けているのに対し、吽は逆に岩に後肢を掛けた躍動感を感じる斬新なスタイルの砥川型岩乗り狛犬が奉納されています。
社頭。
拝殿前に立つ台輪鳥居。
「沖神社」の神額。
瓦葺き入母屋造りの拝殿。
そして砥川型の岩狛さん。阿形は前の立岩に前肢を掛けるオーソドックスな岩乗りですが、吽形の方は逆に立岩に後肢を掛けるいわば岩降りの姿勢の狛犬さんです。
筋肉質で躍動感のある狛犬さんの、顎の部分にあしらわれた髭のような鬣が非常に印象的で、私の好きな狛犬さんのリストに入りましたw
明治21年2月生まれの狛犬さんは、武富多三さん製作の岩狛さんでした。
拝殿の中の様子。
本殿鞘堂。
社殿の横にある石祠と石仏。
沖神社というのは国内を見ても少なく、佐賀県でもこちらの芦刈町に集中して鎮座されております。
祭神は大綿津見神ということですが、有明海から吹き込む潮風による塩害から穀物を守り、五穀豊穣を願うためにお祀りされたみたいですね。
参拝させていただいたときには創建の沿革や由来を調べているのですが、小さな神社には由来書きがないことが多いのでちょっとだけ残念な気持ちになります。
それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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