こちらの天満宮はJR唐津線小城駅の北東およそ3.7kmの距離、佐賀県小城市三日月町織島深川地区に鎮座されます。
国道203号線「下町」交差点の北に600mの「中町」交差点から東、県道48号小城牛津線の「今市」の交差点の南方100mの閑静な住宅地の中に位置していますが、参道の入口は県道の南側を東西に走る路地側になります。
参道入口に近年になって再建されたと思われる明神鳥居が建立されており、80mほどの一直線に伸びた参道の先の境内に、砥川型の岩乗り狛犬が守護する入母屋造りの拝殿と切妻造りの本殿覆屋が建立されています。
拝殿幕には加賀梅鉢紋が入り、奉納された岩狛の前立岩には梅紋の彫刻が施されています。祭神は菅原道真公と思われますが由緒沿革等については案内板がないので不明です。
社頭。
比較的新しい石材の明神鳥居が建立されています。おそらく再建された鳥居かと思われます。
「天満宮」の神額が掛かります。
真っ直ぐに伸びた参道はコンクリートで舗装されており、その先に社殿が建立されているのが遠目にも分かります。
瓦葺き入母屋造りの拝殿。
その前には神馬と、砥川型の一対の岩狛が睨みを利かせています。
前立岩に梅の紋が彫られており、台座には「三里村小隈 石工 野田伸一」「昭和七年三月吉日」の刻銘が入ります。
拝殿の中の様子。拝殿幕には加賀梅鉢紋が入っております。
加賀梅鉢紋は菅原道真の子孫を称している加賀藩前田家の家紋で、梅鉢紋の5枚の花弁と花弁の間に蘂(しべ)として剣をつけています。
御大典記念として奉納された絵馬。「昭和三年十二月吉祥」の奉納日が書かれています。
切妻造り平入の本殿覆屋。
梅星紋が施された水盤。
「三日月町今市 石工 山口□一」の刻銘が入ります。
境内西側の石祠群。
開放感のある明るい境内で、氏子さんがお世話をされているのがしっかり伝わってくる神社でした。
奉納されている岩狛さんの阿形の牙が太く、また上顎と下顎が繋がるように作られていますが、これはおそらく阿形の顎が欠けやすいという弱点を補うためのものと思われます。
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