こちらの妙見社はJR唐津線東多久駅の東方およそ1.8kmの距離、佐賀県多久市東多久町大字別府渋木地区に鎮座されます。
東多久駅の南側の国道203号線「東多久駅前」の交差点から、東に1.5kmほどの場所にある自動車学校の横を通り道なりに600mほど進んだ、小城市との市境にある標高158mの峰山と呼ばれる里山の麓に位置します。
民家と民家に挟まれた路地を入ると、その先にポッカリと口を開けたような参道入口が待ち受けており、吸い込まれるように雑木林の中へ踏み入れるとそこから先は静寂に包まれた山道が延びており、まるで異次元の世界へと引き込まれたようです。
途中から杉の木の林へと変った参道の先に石段参道が建立され、宝暦十年の刻銘が入る鳥居が奉納されており、さらに石段参道を上った先の境内に一対の石灯篭と本殿鞘堂が建立されています。御祭神は北斗七星。多久家の家臣鴨打家胤が天正十七年に創建とあります。
参拝後に分かったのですが、参道の途中に西へと延びる脇道があり、その道をたどると国道203号線沿いにある自動車部品工場付近に出ました。参拝するのはこちらからの方が楽なのでおすすめです。
参道入口。中央の細い道です。
民家の横から入るとそこには山道へと続く参道が現れます。
石で段差をつけた参道が上に上にと続いています。
鳥居が見えてきました。
石段参道途中に立つ台輪鳥居。
鳥居には「妙見宮」の神額が掛かります。
鳥居の柱には宝暦10年(1760年)と「多久□右衛門尉」の刻銘が入ります。
鳥居をくぐると、参道途中に西の方へと伸びる脇道がありました。
どこに出るのかと行ってみると、自動車部品工場の裏を通って国道203号線に出ることができました。
最後の石段参道です。
振り返るとこんな感じw
あと少し!
境内。
拝殿はなく、幟杭と一対の石灯篭の奥に本殿があります。
本殿鞘堂。
多久市の資料によると祭神は北斗七星、多久家の家臣鴨打家胤が天正17年(1589年)に創建したとありました。
石祠。
地元の人からは渋木妙見社として親しまれているそうですが、多久市の資料を見ても「渋木に神社があったかな?」って感じでした。
バイパスができるまではこの203号線は生活道路としてよく通っていたのですが、こんなところに神社があるなんて全く知りませんでしたw
比較的綺麗な本殿鞘堂だけが建っていました。詳しいことは分からないものの、おそらくここにも社殿は建っていたのでしょうね。
社殿を建て替えることはできなくても、この妙見社の存在が忘れられることなくこうやってずっと維持していっていただけてるってだけでもいいことだと思いました。
それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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