こちらの栗山神社はJR唐津線中多久駅の南南西およそ1.8kmほどの距離、多久市多久町下鶴地区の集落の外れにある小山の上に鎮座されます。
JR中多久駅から南下して県道25号多久若木線の長尾交差点を右折し、武雄方面に約1.4kmほど進んだところから左側の集落に入る入り口に位置しております。
鳥居は農道に面して立っており参道の名残りは見られません。
低めの鳥居をくぐると小山に向かって石段参道があるのが見え、石段参道の登り口には獣除けのフェンスが設置してありました。
地元の方から「フェンスを動かして入っても大丈夫」との言葉をいただき石段参道を登ると、開放的な入母屋造りの拝殿と本殿が建っておりました。

社頭に建つ台輪鳥居。
参拝に訪れたときには鳥居周りは雑草が生い茂っており、鳥居をくぐるのを躊躇したものの結局は思い切って行きましたw

鳥居には「栗山大権現」の神額が掛かります。




栗山神社の由緒。
創建については、多久市の資料にも平成16年に行われた神社の改装時に見つかった棟札によって1644年と定めたとありました。
ただ、社名については資料では「栗山権現社」となっており、御祭神についても神社の案内では伊弉諾尊・伊弉冉尊とありますが、多久市の資料では熊野権現となっており判然としないところではありますが、ここは神社の案内板をもとに社号を「栗山神社」で表記させていただきました。

向拝下の様子。
貫の木鼻には向かって左に阿形、右に吽形の獅子の彫刻があります。

拝殿の中の様子。

幣殿前に肥前狛犬が居ました。案内板にも1基と書かれていたので、どうやらこの1体のみのようです。
残念ながらこれが精いっぱいの撮影でした。

本殿。

年季の入った苔生した手水鉢。
多久市が発行している「多久の肥前狛犬」によると、こちらの肥前狛犬は阿形で「右前脚を失い、近年、左前脚も折れている」とありました。
さらに加えて「全体的に均整がとれ、面相の表情も豊かな肥前狛犬の秀作といえる」とありました。たしかに掲載されている画像を見てみると杏仁形の可愛い顔をした肥前狛犬ちゃんでした。
それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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