熊野大権現社 佐賀県多久市北多久町大字多久原岸川

[AD]本ページにはプロモーションが含まれています

多久市の神社

こちらの熊野大権現社はJR唐津線多久駅の北東およそ4kmの距離、佐賀県多久市北多久町大字多久原岸川地区に鎮座されます。

国道203号線多久原北交差点から北へ、佐賀の名峰天山の登山口にもあたる県道338号岸川荕原線を、今出川沿いに北上した先にある岸川集落の北の外れに位置します。

道路沿いに建立された鳥居の左横には今ではすっかり生活道路と化した参道があり、東の山の方に向かって坂道を上ると左手に小丘が見え、八十段ほどの石段参道を上った先の境内に入母屋造りの拝殿と本殿石祠が建立されています。

本殿石祠前には一対の鬼が守護しており、石祠の庇下の左右にも狛犬が彫られています。また、社殿の裏手の石段を上がると樹齢200年のスダジイの巨木があり、その根元には昔に起きた大火の後に祀られたという火の神の石祠が建立されています。

案内がなく由緒等については分かりませんが、多久市の丹邱邑史によると御祭神は伊弉諾尊で、当初はもっと高所に祭祀されていたが参詣に不便なため現在地に遷座されたとされているようです。

この岸川で有名なのが「岸川饅頭」です。直径が10センチほどの大型の饅頭で、多久市に住んでいる方ならほぼ誰もが知っているんじゃないでしょうか。

岸川地区にある森上商店さんが、昔ながらの製法を守りながら作られているローカル色の強い饅頭ですが、その人気は近隣各県にも広がっていてわざわざ遠方から買いに来られるファンもいらっしゃるようです。

一の鳥居。

邪魔にならないよう、道路の片隅に立っておられます。かつての参道も、どうやら今は生活道路に変わっているようですね。

こちらに限ったわけではありませんが、やはり長い月日が経つと環境も変化していくので参道が分断されたり、また無くなってしまったりというのもよく見られるようです。

「熊野大権現」の神額が掛かってます。

柱にはおびただしいほどの銘文が刻まれていましたが、私には読むことができませんでしたw

鳥居脇の末社群。

お手水場。豊富な湧き水を引いて利用しておられるようです。

参道階段と社殿。苦手な石段ですが、急勾配ではないので一安心ですw

拝殿内の様子。

本殿。

杉の木の根元に置かれた2基の灯篭も、根っ子に持ち上げられるように傾いています。

御神体。

その両脇には、阿吽の狛犬さんならぬ狛鬼さんがいらっしゃいました。どうやら氏子のどなたかが寄贈されたもののようです。

よく見ると、屋根の下には狛犬さんもいらっしゃいましたw

石祠群。

境内を探索していると、社殿の左側に石段らしきものがあるのを見つけました。

どうやらこの上にも何かありそうです。ひょっとしたら肥前狛犬さんがいらっしゃるのかも!

石段を登った先にあったのは、見事な巨木でした。

樹齢は200年と思ったより若いのですが貫禄は十分です。

スダジイという樹だそうで、よく見ると根元から幹が数本に分かれて立っているようです。

そしてその根元には石祠が…。

たまたま出会った地元の女性の方が話してくださったのですが、その昔この岸川地区で大火が発生して大惨事となったため、二度と火事が起きないようにとスダジイの根元に火の神様を祀ったと言われました。

毎月1日と15日には、今でも地元の人がお参りに来られるということでしたが、最近は市外から来た若い人が増えたのでお参りされる人の数もめっきり少なくなったと言われていたのが気になります。

これからも地域の皆さんで、こうした日本の文化を永く継承していって欲しいと願うばかりです。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

ランキングに挑戦しています。
⇩ポチッとクリックいただければとても励みになります!
にほんブログ村 ライフスタイルブログへ



コメント

タイトルとURLをコピーしました