こちらの妙見神社はJR唐津線東多久駅の南方およそ1.5kmの距離、標高366mの両子山の裾野の佐賀県多久市東多久町大字別府羽佐間地区に鎮座されます。
国道203号線「東多久駅前」の交差点から南に、県道35号多久江北線を1kmほど進み「羽佐間」の交差点を直進し牛津川に架かる妙見橋を渡り、道なりに600mほど行った羽佐間の集落の外れに位置します。
境内入口には年季の入った鳥居が建立されており、一段高くなった場所に入母屋造りの拝殿と流造の本殿が建立され、本殿前には一対の肥前狛犬が奉納されています。盗難防止のためか阿吽ともにセメントで固定された状態で安置されています。
多久市の資料によると創建は天正元年で、もともとは両子山の中腹にあったものを明治40年にこの地に遷座されたとあります。御祭神は北斗七星。
参道に立つ台輪鳥居。
鳥居には「妙見社」の神額が掛かります。
多久市の資料(多久市史第5巻)によると祭神は北斗七星、天正元年(1573年)に田中土佐泰慶が創建し明治40年(1907年)にこの地に移築されたとあります。
拝殿の中の様子。
天井に掛かる武者絵。
本殿。
そして本殿を守護する肥前狛犬さんです。
阿吽ともに四肢の間は刳り抜かれていて独立しており、右の阿形は頭部に角を持ち眉と目も吊り上がった感じで厳つい形相をしています。
吽形は全体的に丸っこく顔も穏やかな表情をしており、逆に柔和な印象を受けました。
社殿。
石祠群。
石仏と石祠。
末社。
樹齢400年の御神木のクスノキ。
こちらの妙見神社は創建当時はこの地よりももっと南、両子山の山腹あたりにあったそうです。明治の後期に移されたということですが、やはり参拝するのが困難だったのでしょうね。
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