こちらの天満宮はJR長崎本線佐賀駅の北北西およそ6.5kmの距離、長崎自動車道大和ICからは南に2kmほど、佐賀県佐賀市大和町大字尼寺字駄市川原地区に鎮座されます。
国道263号線の西側を流れる嘉瀬川との間にある集落の外れ、これまでは畑地の中にひっそりと位置していたのでしょうが近年は開発が進み、参道入口周辺はすっかり新興住宅地へと様変わりしています。
境内入口に奉納された神額のない造立年代不明の小型の肥前鳥居をくぐると、鎮守の森に囲まれた境内に入母屋造りの拝殿と流造の本殿が建立されており、それを一対の肥前狛犬と明治生まれの砥川型岩乗り狛犬一対が守護しています。
拝殿の中には十二支の天井絵と奉納絵馬、拝殿奥の長押には「天満宮」の社号額が掲げられております。祭神は菅原道真公と思われますが、案内がなく由緒沿革等については不明です。

社頭。

境内入口に建立されている肥前鳥居。

建立年代等は不明ですが、やはり小型でも貫禄と趣がありますね。
柱は二本継ぎですが、笠木・島木と貫は三本継ぎです。

境内遠景。

幟杭には幟竿が取り付けられ、その次に二対の狛犬が奉納されおり、さらにその奥に瓦葺き入母屋造りの拝殿が建立されています。
これぞ肥前狛犬ともいえるシルエットの、オーソドックスなタイプの肥前狛犬ですw
こちらの一対は砥川型の岩乗り狛犬です。

台座には「明治三十六年九月吉日」の刻銘が入ります。

拝殿の中の様子。
正面の幣殿前には「天満宮」の社号額が掛かります。

天井絵と奉納絵馬。
瓦葺き流造の本殿。

石祠と石塔が纏めて祀られています。

六地蔵と記念碑。

境内遠景。
きっとこれからはこの新興住宅地の子供たちの遊び場として活躍するのでしょう。かつて子どものころに私たちが遊んだように…。
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