こちらの熊野社はJR長崎本線牛津駅の南方1.3kmほどの距離、県道43号牛津芦刈線「天満町」交差点から南へ1kmほどの四つ角を西に進んだ広々とした田圃の中に点在する集落のうちの一つ、佐賀県小城市芦刈町浜枝川八枝地区の西の外れに鎮座されます。
民家の倉庫の横を沿うように延びた参道を進み、境内入口に奉納されている鳥居をくぐると昭和九年生まれの狛犬が守護する入母屋造りの拝殿と流造の本殿が建立されています。
案内が無く、御祭神や由緒沿革等については分かりませんが、社殿の外壁は綺麗に修復され、境内の両横には子どもたちの遊具が所狭しと設置されていることから、心の拠り所として古くから崇められてきたものと思われます。
社頭。綺麗に整備された参道が、拝殿まで一直線に伸びています。
境内入口に立つ台輪鳥居。
鳥居の笠木の両端の部分が剥がれ落ちその中から石造りの鳥居が覗いており、どうやらモルタルでコーティングされているように思われます。
よく見ると柱などもモルタルでコーティングされているようで、おそらく過去に何らかの理由で鳥居をモルタルでコーティングしたものが、風化によって崩落し始めているのではないかと思われます。
鳥居に掛かるのは「熊野社」の神額。こちらも落下防止のために番線で留められています。
入母屋造りの拝殿と狛犬さんです。
尾立立ち耳の狛犬さんは昭和9年4月生まれ、砥川石工塚原嘉三さん作成の狛犬さんでした。
拝殿の中の様子。
格子戸は新しく建てつけられており、虫の侵入を阻むためなのかビニルが張られています。
幣殿や本殿覆殿も綺麗に修復されています。
稲荷社。
石碑と石祠群。
案内板などがなかったので御祭神や由緒等については分かりませんでしたが、沖神社が多いこの地区に熊野社が勧請されていること、境内にはたくさんの遊具が設置されていることなどからも、熊野社さんと地域の皆さんとの結びつきの強さが分かるようです。
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