岡山神社 はじめ狛犬 佐賀県小城市小城町本町

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小城市の神社

佐賀県小城市小城町本町、小城公園の入り口のすぐ横に岡山神社があります。

同じく公園の隣にある小城高校には3年間通っていたのですが、神社があるのは知っていましたが参拝はもちろん一度も行ったことはなく、神社の名前さえ知らず今日初めてこの神社が岡山神社であることを知りました(笑)

鳥居の神額を見ながら、岡山と書いてあるようだなと思ったもののそんな地名でもないし、何と書いてあるのだろう思っていたらやっぱりまさかの岡山でした。

これが一の肥前鳥居。

明治21年(1888年)に設立された県内最古の銀行、小城第九十七国立銀行の株主から奉納された柱高5メートル、柱幅2.9メートルという本当に立派な肥前鳥居です。

肥前鳥居とは佐賀県を中心に長崎県や福岡県の一部に見られる独特の鳥居の形で、この肥前鳥居の魅力のとりこになっている人が結構いらっしゃるようですw

そして忘れてならないのが、岡山神社北側にあるこちらの鳥居。扁額は掛けられておりませんがこちらも肥前鳥居です。

参拝を終え、小城公園を散策しようと思って境内の裏側から出てからこの鳥居に気が付きましたので、意外とこの鳥居の存在に気が付かない人は結構いるのかもしれませんね。

これが二の台輪鳥居。

神額には「岡山社」と彫ってありました。

まさか佐賀県に岡山があるとは…

ツタが絡まる神橋が歴史を感じさせます。

この神橋を渡って境内へと向かうのですが、きれいな池の水の中をちょいと覗いてみると、なんと底は石畳になっていました。

神橋を渡っているとなにやら鳥の姿が見えます。

そうっと近づいてみると、なんとカチガラス(カササギ)ではありませんか!それもつがいでいました。

最近、カチガラスが少なくなっているという話を聞いていたので、ここで会えるというのはなんだかいい感じですw

拝殿。

御祭神 國武大神(元小城藩主 鍋島元茂公)、矛治大神(同二代 鍋島直能公)

神徳と由緒
 元茂公は佐賀藩主勝茂公の長子なれど故あって祖父直茂侯の院経料地小城七萬三千五百石を継ぐ。
 天性聡明にして殊に剣法は柳生但馬守宗矩の宗伝を継ぎ武神として仰がれる。直能公も文武両道の達人にして殊に和歌の道を極め後西院天皇の宸詠を賜わり学神として仰がれる。
 旧藩士民深くその威徳を追慕し寛政元年2月勧請して國武社と称す。安政5年11月21日更に岡山神社と改称現在に至る。
 神殿の北に天満神社あり宝暦13年の建立にして学神管原道真公を祀る。天満神社の北東に柳生宗矩を祀る玉成社 その左に柳生十兵衛を祀る武成社がある。又南に松鉄祠あり。藩祖公に殉死せる十氏を祀る。

境内の由緒書きより

狛犬。建立年代は分かりませんが、阿形の狛犬は玉を咥えています。

また、その後ろの方には肥前狛犬かと思われる一対が…。

おそらくこれは「はじめ狛犬」と言われる狛犬ではないかと思われます。

はじめ狛犬とは、石工さんたちがまだ見ぬ狛犬を人伝に聞いたものを自分なりに想像しながら製造した狛犬さんたちのことです。

肥前狛犬とは違って目鼻立ちもしっかりしており、足の間は彫られてはいないものの垂れた耳や立ち始めた尾もかなり進化しているように見えます。

立派な神殿に奉納される狛犬とは違い、はじめ狛犬は庶民が地元の石工さんにお願いするので、それぞれ造る石工さんの個性が強く現れるようですね。こちらも建立年代は不明です。

拝殿の中には「馬」の額が掛かっています。何らかの意味があるのかもしれませんね。

境内社の「天満宮」の鳥居。額束に神額はありません。

「天満宮」の社殿。

そして拝殿前には狛犬さんが…。

拝殿を護っているのは、建立年代は分かりませんが頭でっかちで幼児体型の岩狛さんでしたw

境内の一角にこういうものがありました。

二代藩主鍋島直能公が柳生宗矩から「玉成集」という柳生新陰流の極意書を伝授されたことにより、これを「玉成社(たまなりしゃ)」として祠られたとのこと。

また、柳生宗矩の子である柳生十兵衛を祠ったのが「武正社(ぶせいしゃ)」です。

柳生新陰流なんてテレビの時代劇でしか聞いたことがなく、こんな身近なところで聞くなんてまったく驚きです。

まさか、小城藩が柳生新陰流の剣術を取り入れていたとはね~

こちらが「玉成社」。

こちらが「武正社」。

柳生十兵衛って実在してたんですねw

境内の片隅には神馬がおりましたが、その横には「鈴成りの木」があり沢山の鈴が結び付けられていました。

この鈴(御鈴)は社務所でいただけるそうなんですが、その御鈴を封から出さずに毎日鳴らすといいということですが、この日はまだこのことは知らなかったのでちょっと残念です。

神馬をなでながら祈願すると願いが叶うと言われていて、祈願成就した人がそのお礼として御鈴を結ぶのだそうですが、もっと気を入れて欲しいときも結び付けるといいようです。

次に訪れたときには、ぜひこの御鈴をいただきたいものです。

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