こちらの天満宮は、JR唐津線小城駅の南西およそ2kmの距離、佐賀県小城市小城町栗原坂井地区に鎮座されます。
国道203号線の「晴田橋」の信号から南に、晴気川を左に見ながら200メートルほど走り踏切を越えて2キロほど、多久市と隣接する山間の集落に位置します。
神社の入り口付近にある「坂井天満宮」の案内板から集落の路地を進むと、やがて幟杭と石灯篭に台輪鳥居が奉納された境内入口が現れ、入母屋造りの拝殿と流造の本殿が建立されています。
拝殿前の造立年代不明の狛犬は砥川型では珍しい蹲踞の狛犬ですが、かなり風化が進んでおり表情はわかりません。これまでに台座に「坂井」の文字が刻まれているのを度々見かけましたが、この坂井地区にはかつて多くの石工さんが活躍しておられたようです。
坂井天満宮では、毎年災厄を払い五穀豊穣を願う「弓矢祭り」という伝統神事が行われているそうです。
弓は竹を使い、弓の弦は藁を編んで作ったもので鬼の的を射るのですが、この新型コロナの影響で地域行事の中止が相次ぐ中でも続けられていて、今年は新型コロナウイルスの収束の祈りを込めた「コロナ」の的もあったそうですw
神社入口付近に立っている案内板。
境内入口に立つ台輪鳥居。
鳥居には「天満宮」の神額が掛かる。
瓦葺き入母屋造りの拝殿。
拝殿前には安政5年9月建立の石灯篭が待ち受けます。
そしてお馴染み、拝殿前の狛犬さんです。
蹲踞型の、可愛いお尻の狛犬さんでしたw
拝殿の中の様子。
拝殿の中には沢山の土鈴や「小城祇園夏まつり」の手ぬぐいが掛けられていました。
小城祇園夏祭りとは、五穀豊穣、疫病退散、地域の安全を祈願して須賀神社付近で行われるお祭りで、山挽祇園とも呼ばれる700年以上の歴史を持つ夏の伝統行事です。
本殿。
末社。
大神宮。
ご神木。幹の部分には大きな洞ができており、倒れるのを防ぐためか洞の部分にはたくさんの土嚢が詰められていました。
月夜見尊の石祠と境内の様子。
こちらの坂井天満宮さんも綺麗に管理されていました。
いつも思うのですが、こうした管理された神社を見ると本当に地域の皆さんに愛されていること、そして神様をお慕いするというその気持ちに敬意を表したい気持ちになります。
私も地元の産土神様を大切にしたいと考える今日この頃ですw
さて、それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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