こちらの鳥越稲荷神社はJR唐津線厳木駅の北東およそ2.8kmの距離、佐賀県唐津市厳木町鳥越地区の北の外れに鎮座されます。
厳木町から浜玉町へと抜ける県道276号七山厳木線の山道をひたすら走り、唐津市の紅葉の名所となっている「環境芸術の森」の前を通り抜けて鳥越地区に来ると、集落へ続く右の小路を下ると突き当りに鳥越公民館があり、そこを左へ曲がると100mほどの村外れの場所に位置します。
境内入口に鳥居、その隣に龍の吐水口が設けられた手水鉢が建立され、そう広くない境内の奥に簡素な社殿が建立されています。
境内や拝殿の中も綺麗な状態に保たれており、集落の氏子さんたちによって定期的に清掃がなされているようです。その証拠に社殿の横には松葉帚などがきちんと収納されていました。
社頭。
境内入口には幟杭と鳥居が建立されています。
鳥居に掛かる神額は「稲荷神社」が掛かります。
龍の吐水口が設けられた手水鉢。
唐津市の資料によると、こちらの境内では秋分の日に五穀豊穣を祈願する祭りの「鳥越浮立」が奉納されるそうです。
地区の氏子さんたちが笛や太鼓、鉦、もしあし、おうどう、鼓、そして小謡を入れて演奏する鳥越浮立は、武士浮立や天衝舞とは違う独自の形態に属する浮立だということで、はじめは7つの囃子を鳥越神社に奉納し、そのあと3つの囃子を近くの山に祭られている祇園社へ奉納されるそうです。
昭和39年を最後に途絶えていたものを、昭和55年に復活させて現在も大切に受け継がれているとのことでしたが、今後の継承についてはなかなか難しいものがあるようですね。
神社の東側から。
境内の奥に建立された拝殿。
拝殿の中の様子と本殿正面。
本殿覆屋。
境内西側に祀られている石祠。
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