こちらの住吉神社は、JR唐津線岩屋駅の西方およそ200mの距離、佐賀県唐津市厳木町本山地区に鎮座されます。
鉄道に沿って南北に走る旧国道、県道350号相知厳木線にある岩屋駅前の「本山小学校前」信号から西に入った集落の西の外れ、「宇都宮病院デイケアセンター」の南にある標高75mほどの高さの小山の上に位置しています。
小山自体が身長を超えるほどの高さの石垣で囲われたようにあっており、鳥居幅の石段を上り鳥居をくぐった先の下の境内の正面には公民館、その右手に一対の石灯篭と上の境内へと続く石段参道が設けられています。
石段参道の両側には三段に分けて組まれた石垣が設けられており、四十段ほどの石段を上ると入母屋造りの拝殿と流造の本殿が建立されています。
御祭神は底筒男命、中筒男命、表筒男命の三柱と思われますが、由緒沿革等については案内がなく不明ですが、境内の端には稲荷社や五穀神、薬祖神ほか幾つもの石祠が祭祀されており、神社合祀の名残も残す古社です。
境内入口に立つ昭和3年11月建立の鳥居。
鳥居に掛かるのは「住吉神社」の神額。
鳥居をくぐり境内に入ると、すぐ右手にも山の方に続く石段があります。
正面には本山公民館(分館)があり、その右手の方に社殿へと向かう石段参道があります。
石段参道。
石段参道登り口の両側には狛犬が載る常夜灯がありましたが、残念ながら片方の石灯篭にはその姿はなく残念です。
大正12年建立の神馬。
拝殿。
幣殿と本殿。
本殿。
しっかり手入れが行き届いているのが嬉しいですね♪
社殿脇には石仏や五穀神が祀られています。
社殿の左手にある稲荷社。
正一位稲荷。
手招きする狐様が何とも可愛らしいですw
さらに稲荷社の左手には上に向かって石段が続いています。
はて、まだなにか祀られているのでしょうか?
何かが祀られているのでしょうが分かりません。
こちらも分かったのは「薬祖神」だけです。
薬祖神とは、記紀神話において日本に医薬を広めたとされる大国主神と少名毘古那神の二柱の神様だということです。
ケガをしたり病気になっても、医薬品が少なかったり特効薬もなかった時代に生きた人にとっては、神様に頼るのはごく普通のことだったのかもしれませんね。
ここも私が住んでいる多久市と同じように炭鉱で栄えた町で、この本山地区には昔岩屋炭鉱があって昭和40年(1965年)に閉山となるまでは、この岩屋駅から石炭を運び出していたいたそうです。
当時は賑わっていたようですが、やはり炭鉱閉山とともに人が減っていき衰退していった町の一つといってもいいでしょう。
集落の中央部分が小高い山になっており、住吉神社の社殿は山の中腹に建てられているので、ぐるりと神社を囲むような形で民家が立ち並んでいます。
すぐそばには、新築移転された「唐津市消防署南部分署」や「宇都宮病院デイケアセンター」という大型の病院も建っており、衰退という言葉はいまやもう当てはまらないのかもしれませんねw
近くには地元で人気のパン屋さん「bakery uncle JAM(ベーカリーアンクルジャム)」があります。
4年前に佐賀市の方からこちらに移転してこられてオープンされたのですが、私はお店よりもキッチンカーでお世話になることの方が多いです。
ふわっふわでサクサクのメロンパンがとっても美味しいですよ(^^♪
それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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