こちらの岡妙見社はJR唐津線多久駅の南南西およそ5kmの距離、佐賀県多久市多久町岡地区に鎮座されます。
県道25号多久若木線の「西多久分岐」交差点から南、多久市から武雄へと向かう県道24号武雄多久線の東側、標高434mの鬼ノ鼻山の山裾の雑木林に囲まれた小丘の上に位置します。
まばらな集落の田圃の向こう側の山裾にポツンと鳥居が建立されているのを見かけ、肥前狛犬と巡り合えるかもしれないという思い参拝させていただきました。
山道を上って行くと、やがて途中から自然石を積んだだけの石段参道に変わります。小丘の上にたどり着いた先に社はなく、妙見大菩薩と刻まれた本殿石祠と、「大神」の文字が逆さまに刻まれた石祠が祭祀されています。御祭神は北斗七星、創建は石祠に刻まれた1735年ごろではないかと思われます。
遠く離れた田んぼの向こうの山裾に鳥居が見えたことで見つけた神社です。
ひょっとしたらひょっとするかも!ぷんぷんと肥前狛犬ちゃんの臭いがしますw
社頭。
参道入口に立つ天保七年再建の台輪鳥居。
「妙見社」の神額が掛かります。
山の中へと続く参道。
おお~、人を寄せ付けないような石の参道が!
これはホントにひょっとするかも!
開けた場所に着くと、眼前には石祠が二つ並んで立っておりました。
きっと肥前狛犬ちゃんがいるはずだ!
石祠はありますが、肥前狛犬らしき姿は見当たりません。
享保二十年に建立された本殿石祠には「妙見大菩薩」の文字が刻まれています。妙見菩薩は、北極星または北斗七星を神格化した仏教の天部の一つだと言われています。
のちに多久市の資料を調べて神社名などが分かりました。
名 称 岡妙見社
“資料 12 多久市内の神社一覧”より引用
祭 神 北斗七星
所在地 多久町岡
概 要 1735年建立された妙見大菩薩石祀が神殿、鳥居は1836年再建
こちらの石祠は何なのでしょうか?
一番下の字は「大」の字が逆さまになっているような…
よくわからなかったのですがそっと手を合わせて参拝いたしました。
今回の岡妙見社さんは拝殿を持たない御神体だけの神社でした。
でも、山間の神社にはこうした神社が結構あるようです。
お金に余裕がなく社殿を建てることができなかった人たちが、山自体を社殿に見立ててご神体をお祀りしていたのかもしれませんね。
今回は肥前狛犬ちゃんの匂いがプンプンするお社だったのですが、残念ながら見ることはできなかったものの体力作りにはなりましたw
さて、次はどんな出会いが待っているのかな。
それでは、今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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