こちらの天満宮は、JR長崎本線肥前竜王駅の北北西2.2kmほどの距離、佐賀県杵島郡白石町大字田野上島津地区の北の外れの小高い丘の上に鎮座されます。
県道214号白石大町線の稲佐神社入口交差点を南に約300mほど走ると、車窓左手には田圃を突っ切るように農道が走っており、その先を見るといかにもと思えるような鎮守の森がそびえておりますw
この天満宮の建つ丘陵は島津の岡と呼ばれており、文治3年(1187年)に白石通益によって島津場が築かれていたとされ、参道入口の鳥居の横には「島津城址」の石碑が建てられています。
「島津城址」のモニュメント。字は当時の佐賀県知事香月熊雄氏の直筆。
参道入口に立つ台輪鳥居。
鳥居に掛かる「天満宮」の神額。上部右側が欠けてしまってます。
鳥居の右側にある仏堂のすぐ横に自然石の御神体がありましたが、なんとここに1体だけですが肥前狛犬ちゃんがいらっしゃいます。
やはり屋外で守護しているので風化が進んでおり、ほとんど顔の表情をうかがうことはできませんがこのシルエットはやっぱり可愛いですね♪
狭い石段参道があります。途中で誰かが降りてきたらすれ違うのもやっとの広さですw
石造りの本殿。
左の石祠には「昭和5年10月19日」、右側の天満宮の石祠には「龍王村字今橋 石工 小森繁市」の刻銘が入ります。
龍王村というのは現在の坂田、深浦、牛間田一帯にあたりますので、白石地区の石工さんによって製作された石祠だと思われます。
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