こちらの天満宮は、JR長崎本線肥前竜王駅の北北西2.2kmほどの距離、佐賀県杵島郡白石町大字田野上島津地区の北の外れに鎮座されます。
県道214号白石大町線「稲佐神社入口」交差点の南に300mほど、左側に田圃の中を走る農道の先に浮かぶ鎮守の森の小丘の上に位置しております。
石段参道前に台輪鳥居が奉納され、わずか三尺ほどの幅の石段を上った丘の上に社殿は無く、桜の樹に囲まれた中央付近に本殿石祠のみが建立されています。
“島津の岡”と呼ばれるこの丘陵には、かつて白石通益によって文治3年に島津城が築かれており、参道入口の鳥居の左横には「島津城址」の石碑が建立され、右側の御仏堂横には肥前狛犬が一体だけ安置されています。
「島津城址」のモニュメント。字は当時の佐賀県知事香月熊雄氏の直筆。
参道入口に立つ台輪鳥居。
鳥居に掛かる「天満宮」の神額。上部右側が欠けてしまってます。
鳥居の右側にある仏堂のすぐ横に石造りの御神体がありましたが、なんとここに1体だけですが肥前狛犬ちゃんがいらっしゃいます。
やはり屋外で守護しているので風化が進んでおり、ほとんど顔の表情をうかがうことはできませんがこのシルエットはやっぱり可愛いですね♪
狭い石段参道があります。途中で誰かが降りてきたらすれ違うのもやっとの広さですw
本殿石祠。
左の石祠には「昭和5年10月19日」、右側の天満宮の石祠には「龍王村字今橋 石工 小森繁市」の刻銘が入ります。
龍王村というのは現在の坂田、深浦、牛間田一帯にあたりますので、白石地区の石工さんによって製作された石祠だと思われます。
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