こちらは佐賀県道308号小侍多久原線沿いのJR多久駅の南西500メートルほどのところに鎮座されています。
荕原南(あざみばるみなみ)の交差点を左折し、県道24号武雄多久線を武雄方面に400メートルほど行くと、右手にあるホームセンターのすぐ横に鳥居があります。
うっかりすると見過ごしてしまいそうですが、こちらも御多分に漏れず鎮守の森に囲まれているので鎮守の森を目指していくとすぐにわかるかも知れませんね。
社頭。
鳥居に掛かる神額は上部が大きくかけておりました。
こちらの社号は「鶴熊野権現社」ですが、神額の大きさから推測するとおそらく刻まれているのは「熊野大権現」ではなかろうかと思います。
柱にはたくさんの刻銘がありましたが、延宝6年(1678年)に建てられたもので、多久三代領主の多久茂矩公と四代領主多久茂文公の名前が刻まれているそうです。
参道。やっぱり真っ直ぐに伸びた参道を見るのは気持ちがいいものですねw
住宅街の中に佇む古社という感じで、とても雰囲気がいいです。
拝殿。
鎮座地 佐賀県多久市北多久町大字小侍1328
御祭神 熊野の神(伊弉諾尊・伊弉冉尊)
多久市史第5巻民俗編より
本殿。
本殿の苔むした屋根が何とも言えない情緒を醸しています。
そしてその左後ろの方に目をやると…なにやら石像が並んでいるが見えますね。
えっ、これって肥前狛犬ちゃんではないですか?
間違いありません。中央にある2つの石造物を護るように両側に着座しているのは紛れもなく肥前狛犬ちゃんです!
赤レンガで造られた祭壇に安置されています。石がもろいのか風化のせいか、左側の子は傷みがひどく顔の部分が欠けているように見えます。
永い間この鶴熊野権現社を護ってきたのですね…
石仏。
こちらの肥前狛犬ちゃんは屋外の祭壇に安置されていたので、神社名を伏せた方がいいのか迷いましたが、ウェブ上では神社名を挙げて紹介されているサイトがいくつかあるようなので、神社名を挙げてご紹介させていただきました。
風化が進んでいて盗難の心配は少ないと思いますが、安心して余生を過ごしていただきたいものです。
それでは、今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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