こちらの印鑰社はJR唐津線東多久駅の南西およそ1.7kmの距離、県道25号多久若木線の「南多久公民館前」交差点から北に500mほどの佐賀県多久市南多久町大字下多久庄地区に鎮座されます。
集落の南側を流れる牛津川に沿うように続く道路を東に進み、小川に架かる橋を渡った先に広がる広大な田圃の中を見渡すと一本だけポツンと木が立っているのが見えます。駐車スペースはなさそうでしたが、農繁期ではないので参拝する時間は停めておいても大丈夫なのではないかと思い農道を進むと、小さな御神木に護られた神社へとたどり着きます。
田圃の中に敷かれたコンクリートの参道を進み、幟杭が打たれた境内入口を右に曲がると文化十三年に再建された鳥居と本殿石祠が祀られ、本殿を囲むようにたくさんの石祠や石仏が祭祀されています。御祭神は大己貴神と思われますが由緒沿革等については不明です。
社頭。
注連柱の先は参道が直角に曲がっています。
本殿石祠前に建立された台輪鳥居。
「印鑰社」の神額。
左の柱に「文化十三年丙子 奉再建石華表」、右の柱には「神徳洋々威風□□ 和光所至益□□量」などの刻銘が入っております。
多久市の資料によると、「創建時不明、1816年には存在し、一説には佐賀の国府が一時的に別府に移されたとき、その国府の鍵を保管したとの意見もある。」とあります。
本殿石祠。
「天照皇大神宮」。
石仏。
「宝満社」とあります。
本殿裏の石祠と石仏群。
多久市の資料には多久市には42の神社の記録があり、その中の一つがこちらの印鑰社だったのですがなかなか見つけることができませんでした。
地元の方に聞いても首をかしげる人が多く、「お寺さんに聞けば何かわかるかもしれないよ」と言われて近くの延寿寺さんを訪ねてようやく発見することができました。
インターホンを押して出てきていただいたにもかかわらず快く対応いただき、わざわざ道路まで出てきて道案内までしていただいたご住職様には本当にお礼申し上げます。
それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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