こちらの妙見社はJR唐津線多久駅の南方およそ1kmの距離、佐賀県多久市多久町石州分地区の東の里山の麓に鎮座されます。
国道203号線「北多久町荕原」交差点を南に入り、県道24号武雄多久線を250mほど行ったところにある「長峰」交差点から東におよそ250m、「砂原南」交差点から南に1kmほどの集落の東の外れに位置します。
境内入口の石段を上り、妙見社の神額が掛かる鳥居をくぐると開放的な入母屋造りの拝殿が建立され、その裏側の一段高い玉垣が張り廻らされた場所に妙見大菩薩の石祠が祭祀されています。
すぐ近くに民家はあるものの、神社入口付近から鬱蒼とした樹々が茂り静寂の広がる境内に立ちいったときには、人里を遠く離れた山奥に迷い込んでしまったかのような錯覚を覚えます。
さらに、拝殿の裏側の山の斜面に建立された不動明王や弘法大使、馬頭観世音菩薩の石像が立ち並ぶ様は独特の雰囲気を醸しており、山から流れ出る水がときおり立てるゴボゴボという音と、野鳥のさえずりのコラボレーションが現実離れした世界観を加速させます。
境内入口に立つ台輪鳥居。
鳥居には「妙見社」の神額が掛かります。
向拝付入母屋造りの拝殿。
拝殿の中の様子。
拝殿の裏には山から流れて来る山水なのか湧水なのか、時々「ゴボッ」と音を立ててビニルパイプの先から吹き出ており、その水の流れを跨ぐように石の神橋が架けられていました。
拝殿の裏、石段の先には玉垣がめぐらされた石祠があります。
祭神の妙見大菩薩の石祠と常夜灯。
多久市の資料によると慶長19年(1614年)の建立とされています。
本殿の右横にも石段が設けられています。
星は確認できませんでしたが、こちらが北斗七星の石祠なのでしょうか。
山の斜面に祀られる石祠や石仏。
不動明王と弘法大使の石像。
馬頭観音像。
淡島大明神。
境内の様子と拝殿遠景。
こちらの妙見社さまは世間とは隔絶されたような雰囲気を醸し出しており、静寂というよりも孤独感を感じさせる古社でした。
山間の神社へ一人で参拝というのはこれまでにも結構ありましたが、拝殿裏を歩いているときはなんだか一人は心細いなと思うほどでしたw
涼を求めて夏場に参拝されるのはおすすめですではないでしょうか♪
それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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