こちらの天満宮は、JR唐津線中多久駅の南東およそ1.5kmの距離、県道25号多久若木線「南多久公民館前」交差点から北へ1kmほどの佐賀県多久市南多久町大字下多久中小路地区に鎮座されます。
田畑に囲まれた集落の北側に位置し、民家の入り口奥の一段高くなった境内入口には天明四年造立の鳥居が建立され、境内奥に建立された入母屋造りの拝殿の奥の覆屋に木造の本殿が祭祀されています。
境内の南側と東側に桜の木が数本植えられており、以前は集落の拠り所として中心的な役割を果たしてきたと思われますが、現在では開放的な造りの拝殿は老朽化が進み、劣化した土壁がところどころ剥がれ落ちています。
神社遠景。
社頭。
境内入口の台輪鳥居。右の柱には「天明甲辰」の刻銘が確認できます。
鳥居には「天満宮」の神額が掛かります。
開放的な境内には桜の木が植樹されています。
一段高くなったところに拝殿があります。
拝殿の中の様子。拝殿の上部の土壁はところどころ剥がれ落ちており、かなり劣化が進んでいるようです。
木造の本殿。
石塔。
神社遠景。
社殿裏の石祠。
日本全国に12,000社あるという天満宮ですが、佐賀県においても天満宮と巡り合うことは本当に多く、地区ごとに祀られていることが多いのでわずか数百メートルの距離に天満宮があるのも珍しいことではありません。
ただ、時代が移り変わり熱心な氏子さんが少なくなっていることが影響しているのでしょうか、荒れ放題になっている神社を見かけることもあり胸が痛むこともままあります。
このままでは地方の小さな神社というのは消滅してしまうのではないかと、本当に心配になってしまいます。
文化財という観点から、自治体が保護していくということも必要なのではないだろうかと考えることもありますが、それも税金ということになるのでなかなか難しいかもしれませんね。なにかうまい方法はないものでしょうか。
それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
ランキングに挑戦しています。⇩ポチッとクリックいただければとても励みになります!
コメント