こちらの貴別当神社は、JR長崎本線佐賀駅の東方およそ4kmの距離、国道264号線「仲田町」交差点から北400mほど行った周囲をクリークに囲まれた佐賀県神埼市千代田町大字下西字下西地区の北の外れに鎮座されます。
クリークに架かるコンクリート製の神橋を渡ると宝永五年造立の鳥居が奉納され、境内には屋根瓦をメタルルーフに意匠替えした入母屋造の拝殿と本殿覆屋が建立されています。
祭神は大己貴命(大国主神)と平安時代末期の武将の斉藤別当実盛で、貴別当という社名はその二柱の名前をとって付けられたと言われています。境内には市の天然記念物のイチイガシとアベマキの御神木が立っています。
斉藤別当実盛は木曾義仲の戦いで戦死。乗っていた馬がイネの切り株に躓いたところを討ち取られた怨念でイネを食い荒らす害虫になったと言い伝えられ、その後害虫駆除の神様とされたそうです。
社頭。
クリークに架かるのはコンクリート製の神橋。
境内入口に立つ鳥居。
鳥居には「貴別當社」の神額が掛かります。
柱には数多くの刻銘が入ります。
宝永五年(1708年)建立の刻銘があるとされますが、残念ながら確認することはできませんでした。
メタルルーフの入母屋造拝殿。
拝殿内の様子。
稲荷社。
石塔。
御神木のイチイガシ(左)とアベマキ(右)。
貴別當の社名もそうですが、境内入口の鳥居に「琉球王子」の刻銘があることから、除福さんが琉球王子を道先案内人としてこの地を訪れたのではないかという説もあるそうです。
どこの地域でもそうですが、その地にまつわる伝説や言い伝えというのはロマンでもあり謎でもあり、想像力を逞しくしてくれますよねw
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