こちらの踊瀬天満宮はJR佐世保線永尾駅の南南西およそ1,2kmの距離、佐賀県武雄市山内町大字犬走踊瀬地区の町外れに鎮座されます。
国道35号線沿いの永尾駅から、200mほど武雄町よりにある三差路を南に1kmほど行った集落の南端、標高178mほどの里山を背にした場所に位置します。
境内入口には伊勢鳥居が東に面して建立され、2段の石段を上がると境内には砂利が敷かれ心地よい音が響き、狛犬は居ませんが二対の石灯篭と瓦葺き入母屋造りの拝殿、本殿覆屋が建立されております。
境内北側の山の斜面にはそれぞれ3ヵ所に仏堂が建立されており、観世音菩薩に千手観音菩薩や大日如来などが祀られています。
また、こちらへ来る途中に大変貴重なものを見ることができました。
“踊瀬国道橋梁”というもので、武雄市山内町の国道35号を跨ぐJR九州佐世保線の煉瓦拱渠(れんがきょうきょ)橋です。
拱渠というのは、土手を築いて線路を敷設するときに下に従来の道や川を通すために造るアーチ状の橋梁(きょうりょう)のことで、この踊瀬国道橋梁は明治29年に造られているのにまだ現役で頑張っているんですね。
漫然と通っていたのですが、先人の知恵と技術を見ることができる大変貴重なものだったようです。
境内入口の伊勢鳥居。
柱には「令和元年十二月吉日建立」の刻銘が入ります。神額は掛かっておりません。
鳥居をくぐった先には幟杭と石灯篭が奉納されています。
向拝付きの瓦葺き入母屋造りの拝殿。
拝殿の中の様子。令和元年に鳥居と一緒に改築されたそうですが、社殿は慶安4年に建立されたということです。
本殿覆屋。
手水鉢。
境内の南側の里山の山肌が削られ、そこの3か所に仏堂が祀られています。
観世音菩薩ほか。
十一面観音でしょうか。
大日如来ほか。
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