まず何と読めばいいのかわからなかったのがこちらの神社です。
佐賀県小城市三日月町長神田佐織地区にある「七星宮」ですが、調べてみるとどうやら「しちせいぐう」と読むようです。
インターネットでほとんどのことがわかるようになった便利な時代ですが、この七星宮についてはほとんど書かれていませんでした。しかし「ひぼろぎ逍遥」というサイトでは千葉氏との関連を示唆しておられました。
千葉氏といえば、肥前国最大の勢力として栄えた時代もあったものの、家督相続による争いの結果衰退していった氏族です。
この七星宮は、はたしてその千葉氏が勧請したものなのでしょうか?いろんな興味が湧いてきてこちらを参拝させてもらうことにしました。

社頭。

肥前鳥居の特徴が残る一の台輪鳥居。おそらく明神鳥居が流行りだしたころの変遷期に制作されたものだと思います。

「七星宮」の神額が掛かります。
柱の銘文からは享保6年(1721年)の建立かと思われます。

二の台輪鳥居。
明治23年建立。貫の中央部分は新しく補修されて「天満宮」の神額が掛かります。
御神木。
右の鳥居の横に立つ「七星宮の楠」は、1979年6月2日に小城市指定天然記念物に制定されているそうで、地上2mほどのところでほぼ同じ太さの2つの幹に分かれていました。

社殿。
入母屋造りの拝殿前では、昭和14年(1939年)1月生まれの狛犬さんが睨みを聞かせています。
見事な面構えの狛犬さんですw
2体とも「構え」なんですが、阿の方は前足の間に玉を抱えています。
大きく立ち上がった炎尾が凛々しい狛犬さんです。

この狛犬さんを制作した石工は平川伊三さんでした。
どこかで見たような狛犬だなと思っていたら、須賀神社や烏森稲荷神社の狛犬も平川伊三さんが制作された狛犬さんでした。やっぱり作風は現れるんですねw

本殿。

唐破風の向拝が見事です。

唐破風下には龍などの見事な彫刻が施されています。
木鼻には獅子と象が睨みを利かせます。

石祠。

石祠。

石祠。
七星宮というメルヘンチックな古社でしたが、本殿の豪華な造りを見ると千葉氏との繋がりもなるほどと頷けますね。
本殿から比べると拝殿の方は新しいので、おそらく建て替えられたものではないかと思われます。
新しいタイプの狛犬さんとも出会えましたので今日はとってもハッピーでした。また新しい出会いがありますようにと七星宮にお願いしてまいりましたので、これからも楽しみですw
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント