「鏡神社」は小城市の西端、県道332号多久牛津線沿いの多久市よりにある小城町池上にあります。
「鏡神社」というので、私の頭の中には唐津市にある鏡山が思い浮かんだのですが、なんとまさにその鏡山という名の山がこの小城の地にもあったのでしたw
こちらの神社の裏手の山が鏡山(標高130メートル)という山なんだそうです。

県道のすぐわきに一の明神鳥居が立っています。
近くに駐車するスペースがありません。どうやら境内に駐車するようになっているようです。
すぐ前を走っている県道はけっして広くないので、出入りの際は注意が必要です。

一の鳥居には「鏡神社」の神額が掛かる。

神門。

手水舎。

元和元年(1615年)に、有田八右衛門藤原朝臣茂成を大願主として建立された一の肥前鳥居です。
本当に素晴らしいですよね!惚れ惚れしてしまうシルエットです♪
おそらく貫の部分は新しい石材で補修されたのでしょうが、一体化した笠木と島木の三本継ぎと柱の三本継ぎ、そして柱が下にいくほど太くなっているという肥前鳥居の特徴がよく現れていますね。

「鏡社」の神額。

こちらが拝殿。
そして拝殿前には、やはり狛犬さんがしっかり守っておられました。
享和2年壬戌2月朔旦(1802)生まれの狛犬さんですが、吽形が構えで阿形が蹲踞という初めて見る組み合わせでした。
どこか獅子舞を思わせる顔立ちもユニークなのですが、蹲踞の姿勢の阿形の股間の部分には立派な男の象徴が表現されているのにも驚きですw
造られた石工さんの名前が分からなかったのは残念でしたね。

唐破風の社殿の彫刻もしっかりと彫られていました。
そして危うく見逃してしまいそうになったのがこちらの灯篭。
なんと、灯篭の上に狛犬さんが乗ってましたw
どちらも岩狛さんなのですが、吽形の方は逆立ちをしていました。
拝殿前の狛犬さんといい、この神社の狛犬の組み合わせはとても面白く興味深いものです。

本殿。正面側の屋根が長く伸ばされている屋根形状なので、流造かと思われます。

獏と狛犬が睨みを利かせています。


左が「太神宮」。右が「稲荷社」と扁額。


左の「大乗妙典一字一石宝塔」と石祠群。
20代のころには裏道としてよく通っていた県道332号線ですが、もちろんこんな趣のある神社を知る由もありませんでした。
最近では車で走行中に鳥居を見かけると、なぜかドキッとするようになったのには自分ながら笑ってしまいますw
そういえば、昔この道でネズミ捕りに引っかかったっけなw
今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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