こちらの天満宮はJR唐津線小城駅の南東およそ500m、佐賀県小城市三日月町久米地区西端に鉄道の線路を背にして鎮座されます。
畑の中をまっすぐに伸びる参道を突き進むと、周りに遮るものが何もない境内は開放的ではあるのですが、拝殿の真ん前に御神木のイチョウの大木が立っているせいか、日中でも拝殿の中が暗く感じられます。
砥川型の岩乗り狛犬が守護する境内には、高床の入母屋造り拝殿と流造の本殿が建立されており、本殿へ繋がる幣殿の貫の木鼻に施されている獅子と象の彫刻がとても見事です。手入れが行き届いてはいるものの社殿の老朽化は如何ともしがたく、色褪せた奉納絵馬が哀愁を誘います。
日本には約12,000社の天満宮があるといいますが、このお社から西へ180mほど行ったところにも甘木天満宮が鎮座され、その多さにはあらためて驚かされます。

社頭。

田圃の中を通る参道の中央付近に立つ台輪鳥居。

比較的新しめの「天満宮」の神額が掛かる。

右の柱には「文化元甲子六月吉祥旦」の刻銘が入ります。

一段高く盛られた境内に建つ拝殿の前には、ど真ん中に御神木のイチョウの木が立っております。
拝殿前には砥川型の岩乗り狛犬さんが居ます。

台座には「山田嘉一」の刻銘が入ります。

拝殿の中の様子。奉納絵馬が掛かっていますが、もはや何が描かれていたのか分かりません。日の丸が描かれた扇だけが確認できます。

幣殿から見た本殿の様子。幣殿の奥の貫の木鼻には獅子と象の彫刻が施されています。
とても見事ですが、ここに彫られているのは珍しいのではないでしょうか。
銅板葺き流造の本殿。
こちらの天満宮から西に180m、県道42号線沿いには甘木地区の天満宮が鎮座されます。天満宮は多いとは言いますが、こうやって参拝を重ねていると本当に天満宮は多いと感じますw
それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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