こちらの天満宮はJR唐津線小城駅の東北東およそ3.8kmの距離、佐賀県小城市三日月町道辺立物地区に鎮座されます。
国道203号線「大寺橋」交差点から、県道212号川上牛津線の左右に広がる田畑の中を大和町に向かい、西平川に架かる橋を渡り北へ200メートルほど行った佐賀市との市境の、田圃の中にある鎮守の森に位置しています。
境内入口に建立された鳥居をくぐった先にはスッキリとした境内が広がっており、立砂が盛られ一対の石灯篭と昭和生まれの砥川型岩乗り狛犬が奉納された境内奥に、瓦葺き入母屋造りの拝殿と流造の本殿覆屋が建立されています。
拝殿向拝下の頭貫に梅、拝殿目貫に龍、木鼻には狛犬と獏の彫刻が施され、拝殿の天井には色褪せは目立つものの見事な天井絵が奉納されており、当時の崇敬の厚さと華やかさが偲ばれる古社です。御祭神は菅原道真公と思われますが、案内がなく由緒沿革等についてはわかりません。
鳥居と社頭。
結構年季の入った鳥居のようだったので、柱の刻銘を探しましたが残念ながら読めそうなものがありませんでした。
台輪鳥居には「天満宮」の神額が掛かっています。
さて、いつものように鳥居の前で一礼していざ境内へ。
社殿。
きれいに立砂が盛られています。
そして拝殿前にはこちらを守護する岩狛さんです。
風でなびくような鬣とシャープな躰は、まるでスプリンターのような感じを醸し出していますが、そんな躰に反して顔が大きいのでまるで獅子舞の面のように見えてしまいますw
昭和9年(1934年)4月生まれの狛犬さん。石工名の刻銘は「坂井堤卯一」とあります。
「さかいつつみ ういち」なのか「さかいてい ういち」なのでしょうか?
落語家さんのような名前ですねw
【追記】
神社巡りを重ね、たくさんの狛犬さんを見ていくうちに少しずつ分かってきたことがあります。
この時は「坂井堤卯一」と呼んでしまったのですが、じつは「坂井」地区の「堤卯一」さんだったのですw
「坂井」というのは小城市小城町栗原坂井で、栗原の刻銘が入った狛犬さんは多くおそらくこの栗原地区には多くの石工さんがいらっしゃったのでしょうね♪
入母屋造りの拝殿。向拝下には見事な龍と、天満宮ならではの梅の花の細工が施されています。
木鼻には狛犬と獏が睨みを利かせていました。
拝殿の天井絵と中の様子。
流造の本殿。
石仏?
「疫神」と「大日如来」の石塔。
この日はなかなか素敵な岩狛さんと巡り合いましたが、佐賀県は平野が多いせいか鎮守の森がやけに目立ちます。
寄り道が多すぎて、なかなか目的地に着かないと私の愛妻マーちゃんがボヤくのですが、これだけは譲れませんw
さて、次はどんな出会いがあるのでしょうか。楽しみです!
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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