こちらの金刀比羅宮は、唐津市肥前市民センターの北北西およそ3kmの距離、佐賀県唐津市肥前町納所駄竹地区の「駄竹高齢者センター」の西100mほどの駄竹港の北の外れの小山の上に鎮座されます。
参道入口の鳥居をくぐると鬱蒼とした雑木林が広がっており、それを割くように石段参道が上に延びています。参道途中の二の鳥居の先には狛犬ならぬ狛亀が守護する小さな社が建立され、上の境内に入母屋造の拝殿と本殿が建立されています。
一の鳥居には「鹽屋(しおや)大明神」の神額が掛かり、また参道入口と境内の拝殿前には狛犬ならぬ狛亀が奉納されており、由緒沿革は分からないものの塩造りや海との関りが深い神社であることが伺えます。

石段参道入口に立つ平成22年10月建立の一の明神鳥居。

鳥居には「鹽屋大明神」の神額が掛かります。
“鹽屋”というのは“塩焼き小屋”のことを言うそうで、熊本県天草市五和町御領地区には「塩屋大明神」という神社があり、製塩のため釡を作って製塩の神様として祀ったとあります。
ひょっとしたら遠い昔にこの駄竹地区でも塩づくりが行われていたのかもしれませんね。

昭和57年9月建立の二の明神鳥居。

鳥居のには「鹽屋大明神 金刀比羅宮 垣浦社」と並べて書かれた神額が掛けられております。

二の鳥居をくぐった先の石段参道左側に、一対の狛犬が守護する小さな入母屋造のお社が建立されております。
よく見ると狛犬ではなく蓑亀を模したような石造りの亀で、左に阿、右に吽が配置され、目と牙を金色に彩られた“狛亀”さんでした。

社殿の中。何がお祀りされているのかは分かりませんでしたが、神前には御神酒が供えられていました。

参道入口から境内までには3基の鳥居が立っています。石段参道は途中から意外と急になっており、おまけに孤独感がどんどんと募ってきてとても景色を楽しみながらというわけにはいきませんでしたw
また、社殿や石段参道の辺りは土砂災害警戒地域になっているようなので、天気の悪い日の参拝は避けた方がよさそうです。

このあたりは土砂災害警戒地区に指定されているようなので、足元に注意しながら登って行きます。

そろそろ頂上かと思ったときに三の明神鳥居が現れます。

こちらには「金刀比羅宮」の神額が掛かります。

さあ、最後の石段です。これを登り終えたら境内…のはずでしょうw

境内の様子。
それほど広くない境内の中央にコンクリートに固められた参道が続き、その脇を狛犬灯籠をはじめとする石灯籠が固める奥に入母屋造りの拝殿が建っております。
拝殿前にも狛亀さんが居ます。やはり塩屋神社となんらかの関係があるのでしょうか?

拝殿の中の様子。

幣殿と本殿。本殿の瓦には「左三つ巴」の紋があるようです。
こちらの金刀比羅宮さんは町外れの里山の中に鎮座されているせいか、参拝させていただいたときは境内に雑草がはびこっており、あまり最近は人の手が入っていないような気がしました。
ただ、男の私でも境内に一人でいると寂しくなってくるので、女性の方はおそらく寂しいどころか怖くなるかもしれませんw
それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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