こちらの住吉神社は唐津市市民センターの北方およそ2.5kmほどの距離、唐津市立納所小学校からは南に800mほどの佐賀県唐津市肥前町納所東地区の町外れに鎮座されます。
国道204号線の古保志気交差点から県道217号星賀港線を北へ道なりに2.8kmほど、肥前支所前交差点をさらに北へ県道317号肥前入野線に入りおよそ3kmほどの内木場バス停付近を左折し、南に300mほど下ったところに位置します。
社頭には灯篭飛び狛が構え、神池に架かる神橋には明神鳥居が立ち、境内入口には文久2年生まれの個性的な狛犬が迎えてくれます。
明治13年2月生まれの狛犬さんが守護する拝殿の床は、外の景色が映り込むほどきれいに磨き込まれており、氏子さんによる日常の清掃が行き届いていることがよくわかります。
社頭。
参道入口の灯篭飛び狛。
右の石灯篭の狛犬さんの方は劣化が進み、もうほとんど生まれる前の形に戻りつつあります。
時おりウシガエルの声がする神池に伸びる参道には二つの神橋が架かり、一つ目の神橋の先に一の鳥居が掛かります。
参道途中に立つ一の明神鳥居。
鳥居に掛かるのは「住吉神社」の神額。
そして境内入口に待ち受けている狛犬さんです。
文久2年(1862年)建立の狛犬さんは、前肢と後肢の間は刳り抜かれていますが前肢の間は刳り抜かずに浅く掘られています。
肥前狛犬からはじめ狛犬、そして狛犬へと進化していった過程の作品なのでしょうか。
境内に立つ二の鳥居。
二の鳥居には「住吉大明神」の神額が掛かります。
手水舎。
そして拝殿前の唐津型の狛犬さんです。
明治13年(1880年)2月生まれの狛犬さん。石工さんの刻銘もあるのですが読み取ることができませんでした。
阿形の尾の部分にアマガエルさんが隠れていましたw
瓦葺き入母屋造りの拝殿。
四方が格子という開放的な拝殿。このような拝殿は風通しがよい反面とても汚れてしまうのですが、とてもきれいに清掃されておりました。
日ごろの氏子さんの手入れや管理が行き届いていることがよくわかります。
本殿。
境内社の一の台輪鳥居。
鳥居に掛かるのは「祇園宮」の神額です。
左の柱には天明3年(1783年)2月建立の刻銘が入ります。
石段参道前に立つ二の鳥居。
二の鳥居に掛かるのは「大権現」の神額。
右の柱には延享元年(1744年)3月建立の刻銘が入る。
末社への石段参道。
末社。八坂神社ではないかと思われます。
拝殿前には沢山の石灯篭が立ち並んでいます。
境内右側にある明神鳥居。こちらも合祀された末社の鳥居かと思われます。
鳥居には「英彦山神社」の神額が掛かっていました。
境内右側の稲荷社。
さて、石造物の風化や劣化は時代の流れとともに進むのは仕方がないことですが、管理している人たちの気持ちや思いが伝わればそれはそれで少なからず美しいと感じるものです。
その点、こちらの住吉神社さんはしっかりと手入れや管理ができているのが感じられ、とても清々しい気持ちで参拝することができました。ありがとうございました。
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