下仁戸田天満宮 佐賀県神埼市大字下西字仁戸田

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神埼市の神社

こちらの下仁戸田天満宮はJR長崎本線伊賀屋駅の南南東およそ5km、国道264号「東原の町」交差点から南に2kmほどのクリークに囲まれた集落、佐賀県神埼市大字下西字仁戸田地区の南の外れに鎮座されます。

樹木で囲まれた小ぢんまりとした境内には、向拝付きの瓦葺入母屋造り拝殿と本殿覆屋が建立されており、鳥居はなくまた狛犬の姿も見えませんでしたが、しっかり産土神としてのお役目を果たしていらっしゃることが伝わってきます。

神社遠景。

社頭。

入母屋造りの拝殿は鉄骨で四方から支えられていました。そういえば、一見したところ建屋の割には柱が細いようにも思えます。

拝殿の中の様子。拝殿の外部、そして内部にも老朽化の様子は見られるものの、拝殿の中は綺麗に清掃されておりとても清々しい気持ちになります。

境内入口付近に纏められた石祠や石仏。

画像のいちばん右側の石碑は、文政13年(1830)に下仁戸田村により造立された伊勢講碑だそうで、正面の額内には「太神宮」の神号が彫られているのが確認できます。

伊勢講というのは、一生に一度は伊勢参りをしたいという庶民の思いを叶えるため、氏子さんたちが講金を積立てて旅の路銀を作り、代参という形で叶えようとしたものだといわれています。

神社を参拝していると、「太神宮」や「天照皇太神宮」の神号を彫った石碑をよく見ますが、これは伊勢信仰にもとづいて造立されたものだそうです。

やはり昔の人の信仰心はとても厚かったんですね。それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。


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