こちらの田嶋神社は、唐津市鎮西市民センター東南東およそ2.3km、名護屋城跡からは3.2kmほどの距離、佐賀県唐津市鎮西町横竹地区に鎮座されます。
国道204号線の「持山」交差点から南に1.5kmほど、上場地区と呼ばれる高地に広がる広大な畑が連なる道路沿いの「横竹公民館前」交差点北側の畑に囲まれた場所に位置しています。
畑の中を貫く参道の途中には、昭和生まれの唐津型の岩乗り狛犬と明神鳥居、石段参道前には文政五年建立の刻銘が入る二の鳥居が奉納されており、時おり聞こえるカラスの鳴き声が神社の静けさを強調します。
石段参道を上った先には一対の鷹と二対の狛犬が守護する切妻造り平入の拝殿と、木造本殿が納められた本殿覆屋が建立されていますが、案内がなく御祭神や由緒等については不明です。
社頭。
参道入口に立つ一の明神鳥居。
一の鳥居に掛かるのは「田嶋神社」の神額。
そして鳥居の前には狛犬さんが…
昭和13年9月生まれの唐津型の岩狛さん。
立尾立ち耳で、巻き毛の鬣、足の爪もしっかり彫られており、阿吽とも牙や鋸のような歯が特徴的な狛犬さんですが、残念ながら石工さんのお名前は分かりませんでした。
こちらはカメでしょうか。
二の鳥居。
二の鳥居に掛かるのは「大明神」の神額です。神仏習合の名残だと思われます。
二の鳥居は文政5年(1822年)11月の建立でした。
自然石で造られた石灯篭。灯篭の上には幼児の彫刻が載っています。
拝殿。
そして拝殿に続く石段参道の途中に蹲踞している狛犬さんです。
ちょっと気になるのは左の狛犬さん。まるで振り返るように、顔が尾の方を向いているようにしか見えませんw
そして、こちらが石段を登り終えたところに座っている狛犬さんです。
一の鳥居前の狛犬さんと作風がよく似ているように思われますが…
こちらは台座の刻銘がしっかり読めました。
阿形と吽形では制作した石工さんがそれぞれ違うようです。
吽形は「伊藤亀左エ門 平河良左エ門」、阿形は「平河定次郎 倅 吉造」とあります。
狛犬や台座の様子からすると、先代の阿形が役目を終えて新しく据えられたのかと思われます。
珍しいのは鷹の石像一対があり、睨みを利かせていました。
拝殿の中の様子。
田嶋大明神の社号額が掛かっております。
本殿覆屋。
本殿覆屋にも額が掛けられていましたが、残念ながら何と書かれているのか分かりませんでした。
本殿の中の様子。右は狛犬だと思われますが、左側はひょっとしてニワトリさんでしょうか?
鶏は神様に近い縁起のいい動物と言われており、もともと神社の鳥居も鶏のとまり木を意味する「鶏居」を語源とする説もあるし、不動明王の使いであるとも言われているようですからね。
末社。
腹ばいになっている狛犬さんです。こんなの初めて見ましたw
こちらの田嶋神社さんは見つけるのに苦労しましたw
ナビでは確認できるのですが、そこに行き着く道筋が分からないのです。
結局は急がば回れですね。少し先に行って別の道路から行くと安全に行くことができました♪
途中で全体が赤茶色の蛇に出会いましたが、なんという蛇だったのでしょうか。
それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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