こちらの天満宮は、JR長崎本線牛津駅の南西およそ3kmの距離、佐賀県小城市牛津町上砥川谷地区に鎮座されます。
国道207号線の「砥川小学校前」の信号を西へ、小城市立砥川小学校の校庭の横を通り過ぎると、標高269mの大平山の山裾を田圃に沿って東西に伸びる道沿いの集落の西側に位置します。
山を背にし民家に挟まれた小さな境内は膝ほどの高さの石垣で囲われており、三段の石段を上がった先には老朽化の著しい鳥居が立ち、その正面に簡素な造りの寄棟造の拝殿が建立され、背後に本殿石祠が祭祀されています。
菅原道真公の座像が祀られる本殿石祠前には一体だけの肥前狛犬と、おそらくどこかのお社でお役目ご免となったと思われる上半身だけの阿形の狛犬が安置されており、地域の方たちとの絆の深さを感じさせてくれる古社でした。
上砥川地区は、肥前鳥居や肥前狛犬などの独特の石造物を生んだ、肥前石工の発祥の地として有名なところです。
近くには、一の鳥居から三の鳥居まですべて肥前鳥居で、しかも境内には20体を超える肥前狛犬が安置されているという、肥前鳥居と肥前狛犬ファンなら誰もが魅入ってしまう内砥川八幡神社が鎮座されておりますので、ついでに脚をお運びになるのをおすすめします。
社頭。
台輪鳥居。「天満宮」の神額にはなぜかシルバーの塗装がw
おそらく老朽化した部分を補修した跡を塗っておられるのではないかと思われます。
社殿。
御神体。
ん…あらあら、そこにいるのは肥前狛犬ちゃんじゃないのw
本殿石祠の前には肥前狛犬が1体だけいらっしゃいました。
頭頂部に角があるようなので吽形の方でしょうか。相方の老朽化が進んだ阿形の狛犬は、おそらくどこかでお役目を終えた狛犬をお迎えしたものかと思われます。
この肥前狛犬ちゃんは漆喰のようなものでしっかり固定されています。
これなら盗難の心配はないでしょうね。
石祠群。
やはり牛津町は石工の里なんですね。こんな町なかの神社にも肥前狛犬が安置されていました。
この町には、どこの神社にも普通に肥前狛犬が存在しているような錯覚さえ覚えてしまいますw
さて、次はどんな出会いが待っているのでしょうか!
それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
ランキングに挑戦しています。⇩ポチッとクリックいただければとても励みになります!
コメント