こちらの松蔭神社はJR長崎本線肥前鹿島駅の南南西およそ1.4kmの距離、佐賀県鹿島市大字高津原城内地区の街なかにある小丘の上に鎮座されます。
国道207号線と国道444号線に挟まれた旭ヶ岡公園に位置し、神社の北側には佐賀県立鹿島高等学校の赤門学舎や大手門学舎があります。
旭ヶ岡公園は鹿島城跡になり、その名残として北へ500mほど行ったところに“大手門”があり、公園の入口に建立された一の鳥居から南に150mほど参道が伸びています。鹿島高校の「赤門」や「大手門」というのもその名残なのでしょうね。
最初松蔭神社と聞いて、てっきり吉田松陰ゆかりの松蔭神社が佐賀県にもあったのかと思ったのですが、こちらは「しょういんじんじゃ」ではなく「まつかげじんじゃ」と読むそうで、あの幕末の思想家の吉田松陰とは無関係でした。
ただ、こちらで祀られている鹿島藩初代藩主鍋島忠茂公が、こうして延々とお祀りされているということはさぞかし名君であったことに間違いはないかと思います。
案内板には「鹿島城移築大手門」とありますので、おそらく別の場所にあったものが移築されたものと思われます。
旭ヶ岡公園入口。
由 緒
神社名 松蔭神社
鎮座地 佐賀県鹿島市大字高津原四六〇番地
創 建 寛永十年九月二十一日
由 来 旧佐賀藩藩祖鍋島直茂公の二子旧鹿島藩初代藩主鍋島忠茂公の徳を慕い祀りて松陰神社と称す 爾来歴代藩主の神霊を合祀さる
参道入口に立つ一の台輪鳥居。
鳥居には「松蔭神社」の神額が掛かる。
参道入口からすぐ北に祀られている境内社。
「楠社」の神額が掛かります。
「楠公社」。
「楠公社」の石祠。
南に向かって参道が伸びています。
参道の途中に立つ二の台輪鳥居。
「松蔭神社」の神額が掛かります。
境内に立つ三の台輪鳥居。
こちらも「松蔭神社」の神額が掛かります。
拝殿前に立つ四の台輪鳥居。
こちらも「松蔭神社」の神額が掛かります。
入母屋造りの拝殿。
塩田型の岩乗り狛犬。
「明治十二年十月」の刻銘が入ります。「永石富一」の刻銘は石工さんの名前なのでしょうか?
拝殿の中の様子。
流造の本殿。
拝殿西側の境内社。
稲荷社。
大正14年11月生まれの狛狐。
神庫。
社務所。
旧鹿島城のお濠。
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