こちらの中尾天満宮は、JR長崎本線肥前浜駅の南方およそ5kmの距離、佐賀県鹿島市古枝中尾地区の中央付近に鎮座されます。
地区の中央を南北に流れる浜川の東側に位置し、県道282号奥山鹿島線沿いの祐徳稲荷神社から、さらに南へ2.5kmほど行った道路の左側、田圃道を浜川に沿って行った先にあります。
鹿島市の資料によると、中尾天満宮は延宝年間(1673年~1681年)に建てられ、昔は神仏習合の時代なので浜川を挟んだ向かい側の興善院と一体となっていて、1670年代に分かれてこの地に神殿が創建されたとのことです。
神殿には、鹿島市の重要文化財に指定されている木造神像と木造狛犬が納められており、神像の背中には永禄4年(1561年)の墨書があり鹿島市でも相当古い木造彫刻だそうです。
木造狛犬の方もおそらくそれと同じ時期くらいに付随して製作されたものだろうとされていますが、残念ながら本殿の扉は閉ざされていてどちらもお目にかかることはできませんでした。
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社頭。
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境内入口に立つ台輪鳥居。
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「天満宮」の神額が掛かります。
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開放的な拝殿。
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拝殿の右側には昭和6年に建立された「天満宮改築記念碑」があります。
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本殿。
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本殿の中は扉が閉められており、中を覗うことはできませんでした。
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本殿覆屋。
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案内板。木造神像と木造狛犬に付いて書かれております。見たかったなあ…。
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延享4(1747)年8月建立の「八大龍王碑」(左)。
八大龍王は雨の神様ですが、八大龍王を祀る理由は2つあるといい、一つは雨が降りすぎて洪水が起きているから雨を止めてくださいとお祈りをする場合。もう一つは、雨が降らないので雨を降らせて下さいとお願いする場合です。
この八大龍王碑には、古枝地区の大村方村・古江田村・与方・鮒越・久保山村・中尾村、そして浜地区の八本木村・湯峰・籠方・開浦村の村名が刻まれているそうで、これは浜川の流域の村々が共同して建てたことが分かる大変貴重なもののようです。
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御神木のオガタマノキ。
それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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