淀姫神社 佐賀県武雄市朝日町大字中野川上

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武雄市の神社

こちらの淀姫神社はJR佐世保線高橋駅の北西およそ3.2kmの距離、佐賀県武雄市朝日町大字中野川上地区に鎮座されます。

伊万里市から武雄市へ抜ける、山間部を走る国道498号線の「朝日町川上」の三差路を南へ、県道331号北方朝日線を200mほど行った道路西側に位置します。

こちらは、島田洋七さんが書かれた小説がテレビドラマになった「佐賀のがばいばあちゃん」のロケ地ということでも有名になったようで、その時の様子を伝える看板などが今も残っています。

参道入口は南側の民家の横になり、参道入口に立つ一の鳥居をくぐると三尺幅の苔生した参道が北に向かって続いており、参道脇の石祠の前に一体だけの肥前狛犬が安置され、アーチ型の神橋を渡って二の鳥居をくぐった先に入母屋造りの拝殿と流造の本殿が建立されています。

御祭神は神功皇后の妹にあたる淀姫命で、またの名を豊姫(とよひめ)という姫神様です。他に天照皇大神、大己貴命、少彦名命、埴山姫命、倉稲魂命、菅原道真の六柱を祀ります。

 淀姫神社の祭神は、神功皇后の妹の淀姫命で、またの名を豊姫ともいい、朝日村の村社であった。
 神社の創建のいわれは、神功皇后の朝鮮出兵の時、妹の淀姫が後をしたって武雄温泉に来られ、丸山の風景をながめ、長旅の疲れを慰められたという。
 皇后の旅立たれた後、淀姫は22歳の若狭でここ川上の地で亡くなり、御霊を祀るため建てられたと伝えられている。
 この神社には明神鳥居と呼ばれる鳥居が二つあり、一の鳥居は正徳六年(一七一六)建立、二の鳥居は大正六年(一九一七)に建てられている。

由緒書きより

村社 淀姫神社 杵島郡朝日町大字中野
祭神 淀姫命 天照皇大神 大己貴命 少彦名命 埴山姫命 倉稲魂命 菅原道真
 鎮西八郎為朝天治元年四月の勧請にして、社運隆盛なりしも、爾後盛衰常ならず、明治六年村社に列せらる、無各社合祀に依り祭神天照皇大神外五柱追加す。

“佐賀神社誌要”より抜粋

参道入口に奉納された一の鳥居の台輪鳥居。

案内板には“明神鳥居”と書かれていますが、楔がないので台輪鳥居と言った方がいいかもしれませんね。鳥居には「淀姫大明神」の神額が掛かります。

鳥居の両脇にはいろいろな石碑があります。

すぐ右側には道路が走っているのですが騒音もなく静かな参道です。

境内までの参道はコンクリートで整備されていますが、苔生した感じがそれとなく情緒を感じさせてくれます。

参道の一角に祠らしきものがあり、そこには一体だけ肥前狛犬が安置されています。

付近を探してみたのですが、やっぱり一体しかいないようでした。

肥前狛犬を見るといつも思うのですが、じつにユーモラスで愛嬌のある形をしてますよねw

擬宝珠が付いたアーチ型の見事な神橋です。これはおそらく貴重な文化財ではないでしょうか。

鳥居には「淀姫神社」の神額が掛かります。

入母屋造りの拝殿。

拝殿の後ろの御神木の大楠が、まるで社を包み込むような見事な枝ぶりで堂々と立っております。

拝殿の中の様子と天井画。

玉垣で囲われた流造の本殿。

御堂。だいぶ傾いてますよね。私の撮り方がまずいのかなw

境内の様子。

アーチ型の神橋の全体。

「佐賀のがばいばあちゃん」の案内板もすっかり日焼けしてしまったようで、こうなるとなんだか哀愁を誘いますねw


さて、今日も楽しい神社巡りでした。最後までご覧いただきありがとうございます!

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