こちらの権現神社はJR佐世保線永尾駅の東方およそ500mの距離、佐賀県武雄市山内町大字犬走字永尾地区に鎮座されます。
国道35号線永尾駅前の信号機から東、永尾の集落へ向かった300m先の四つ角を右折して東へ400mほどの蓬莱山の山裾に位置しています。
境内入口と参道の途中に鳥居が2基建立され、野鳥の囀る声だけが聞こえる苔の生した石段を山に向かって歩いていると、なんとなく神秘的な気が満ちているような気持になります。
昇りつめた境内は鬱蒼とした雑木林に囲まれているせいか昼間でも薄暗く、それまで囀っていた野鳥たちの声はいつしか消えており、怪しいほどの静寂に包まれた中に開放的な拝殿と切妻造りの本殿覆屋がひっそりと佇んでいます。
拝殿と本殿には楠正成公ゆかりの菊水紋幕が掛かりますが、祭神並びに由緒沿革等については案内板等がなく不明です。
参道入口には現代風の鳥居が建立されています。
「権現社」の神額。
参道は山に向かって伸び、石段参道が段々に続いているのが見えます。
参道途中に建立された明神鳥居。
幟杭。
どうやらこの石段参道を上がれば境内のようです。
入母屋造りの拝殿。
向拝下の様子。どうしてなのかこの一枚だけが靄がかかったようになっていました。
拝殿の中の様子。幣殿前には菊水紋が描かれた拝殿幕が掛けられています。
菊水紋は楠木正成公が用いた紋として有名ですが、後醍醐天皇が忠義の厚い正成に感謝の気持ちを込めて菊の紋を下賜したことに始まります。
正成は、天皇家も使う菊の紋を自分が使うのは畏れ多いとし、菊の紋そのものではなく菊の花が川の流れにゆっくり身を任せているような家紋を使ったと言われたのがこの菊水紋だそうです。
本殿。こちらにも菊水紋幕が掛けられています。
本殿覆屋。
戦没者記念碑記念碑。
大神宮。
それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
ランキングに挑戦しています。⇩ポチッとクリックいただければとても励みになります!
コメント