この肥前狛犬は多久市の集落のとある神社の本殿裏の境内西側に安置されております。
こちらの神社は地区の中心部に鎮座しており、周囲は地域の人の通りも多いのですがメインの通りとは離れているせいか境内の中は静かで落ち着いた感じです。
肥前狛犬が屋外にそのまま安置されているので、神社名は伏せさせていただいております。
本殿裏の境内西側の隅っこに、誰を守護するともなく神社合祀によって集められた石祠群の中に揃って安置されています。
境内奥の塀際には、町内各地から集められた神仏が安置されていて、平成十五年に一体だけが確認されていたそうですが、平成二十三年ごろに調査した際にもう一体が確認されたとのことでした。
二体とも風化が激しく、発見された時期が異なることから一対であるかどうかは定かではないとされますが、固体の大きさやその像容からすると一対の可能性は高いのではないかと思われます。
正面から。
左側の一体。
右側の一体。
左側の狛犬より一回り小さく、よく見ると前肢の一部が欠損しています。
左側をアップで。
右側をアップで。
こちらは前肢を欠損しているため自立ができず、前に倒れるのを防ぐために石が置かれています。
なかなかこういうところは、肥前狛犬が大好きで探している人じゃないと見ないので、気が付いていない人も多いかもしれませんね。
これからも元気でお役目を続けていって欲しいものです。
それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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