こちらの八龍神社はJR唐津線多久駅の北東およそ1kmの距離、佐賀県多久市北多久町大字小侍山犬原地区に鎮座されます。
国道203号線「浦山」交差点から北に入ったところにある、大型ショッピングセンターの向かい側の小丘の上に位置しております。
民家の間に伸びる参道の途中には海童社の神額が掛かる鳥居が奉納され、木々に囲まれた石段参道を上り上がった先の境内には、小ぶりな切妻造りの拝殿と流造の本殿が建立されています。
鳥居には海童社の神額が掛かりますが、多久市の歴史書「丹邱邑誌」が発行された弘化4年には八龍社と愛宕社、弁財天社の三社が合祀されていたとあり、平成17年に社殿改築時以降八龍神社が正式な神社名になったとあります。
資料によると肥前狛犬が奉納されていたということでしたが、残念ながら現在は別の場所に安置されているようで拝見することはできませんでした。
ただ、境内には御仏堂のほか多くの仏像や石祠が祀られており、神仏習合と明治の神社合祀の名残が色濃く残るお社でした。
参道入口。
石段参道の前に奉納されている台輪鳥居は明治27(1894)年造立です。
鳥居には「海童社」の神額が掛かります。
境内入口の様子。
境内入口右横にある仏像と石祠群。
樹齢300年の御神木のクスノキ。
こちらが拝殿。切妻造り平入で向拝付きです。
残念ながら狛犬さんの姿は見えず。…残念なんて言ったら叱られちゃいますかw
拝殿には「八竜神社」の横長の大きな社号額が掛けられています。
瓦葺き流造の本殿。
御仏堂。
御仏堂の中の様子。
本殿裏の右奥にある弁財天社。
拝殿左側にある稲荷社石祠。
後日購入した多久市が発行している「多久の肥前狛犬」を見ると、以前はこの稲荷社の石祠前に肥前狛犬が安置されていたそうですが、私が参拝した時には残念ながらその姿を見ることができませんでした。
佐賀県にはおよそ1,100強の神社があるそうで、多久市だけでも42社もあるようです。
田舎暮らしというのも、こうして気にも留めていなかったところで神社を見つけてしまうのもまた一興ですね♪
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