こちらの鳴瀬神社は、JR佐世保線高橋駅の南東1.5kmほどにある、佐賀県武雄市橘町大字芦原鳴瀬地区の標高200mほどの高さの里山の裾野に鎮座されます。
武雄市郊外を走る国道34号線「二俣」交差点を南に入り、六角川に架かる国道498号線の鳴瀬橋を渡った先にある「鳴瀬橋東」交差点から東に50mほど入った、鳴瀬地区の集落を南北に縦断する旧長崎街道沿いに位置しています。
民家の間にある参道入口には狛犬が乗る石灯篭と一の鳥居が建立されており、山に向かって延びる石段参道の途中には三本継ぎの特徴ある肥前鳥居が奉納され、上りあがった先の境内には万延元年生まれの塩田型狛犬が守護する入母屋造りの拝殿と流造の本殿が建立されています。
元明天皇御代和同四年鎮座、御祭神は伊弉諾尊、伊弉冊尊、天忍穂耳尊三柱で、相殿神の菅原道真、海津見命、水波能売命、猿田彦命の四柱が併せ祀られます。
参道入口に立つのは昭和15年8月建立の一の台輪鳥居です。
石工銘は「須古村 森次八」と刻まれておりました。
そして飛び狛さんが載る石造常夜灯。
常夜灯も一部補修されているようですが、逆立ちとチンチンしている飛び狛さんは風化も少なくしっかりしていました。
この表情は肥前狛犬同様、なんだか心が和みますw
さあ、ここから石段参道が続きます。
参道脇の石祠。
石段参道と並ぶように右手にも石の階段が沿うように続いております。
二の肥前鳥居。
肥前鳥居には「鳴瀬大権現」の神額が掛かります。
さらに石段参道は続く。
もう一息です。
瓦葺き入母屋造りの拝殿。
そして拝殿前の狛犬さんです。
万延元年(1860年)6月生まれの狛犬さんでした。
拝殿内の様子。
流造の本殿。
村社 鳴瀬神社 杵島郡橘村大字芦原
“佐賀県神社誌要”より引用
祭神 伊弉諾尊 伊弉冊尊 天忍穂耳尊 菅原道真 海津見命 水波能売命 猿田彦命
元明天皇和銅四年の鎮座にして、朱雀天皇天慶二年山野二反三畝十五歩の神領を給はり、後白河天皇保元三年八月三日、花山院家忠の教書を以て琳海法二品親王弟子、琳正二品法院、肥前國小城郡牛尾山別當坊より當社々僧に轉住せられ、慶長年中太守鍋島勝茂神殿再建あり、寛文七年には松平丹後守藤原光茂より寶鏡一面を寄進し、次て宝暦年中鍋島宗教も神殿を再建せり、以て累代藩主の崇敬極めて深かりしを知るに餘あり、社格制定に當り村社に列せらる、菅原道真外三柱の神は無各社合祀に依り追加す。
立派な石祠です。
石祠群。
神庫。
ご神木。
神社巡りをしていて思ったのですが、やはり昔は宿場町などの賑やかな場所や商売人が多く住む宿場町だったところに多くの神社があるように感じます。
こちらの鳴瀬神社もそうですが、佐賀県でも旧長崎街道沿いにたくさんの神社があるのは間違いありません。
旅の安全や商売繁盛など、神様にお願いすることがやはり多かったのでしょうね。
それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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