黒髪神社 佐賀県武雄市山内町大字宮野

[AD]本ページにはプロモーションが含まれています

武雄市の神社

こちらの黒髪神社はJR佐世保線三間坂駅の北西およそ2.8kmの距離、佐賀県武雄市山内町大字宮野地区に鎮座されます。

山内町は合併により現在は武雄市となっていますが、それまでは武雄市と有田町に伊万里市に挟まれた小さな町で、国道35号線を武雄市から伊万里市方面へ向かい、JR三間坂駅から北へ県道26号伊万里山内線を道なりに3kmほど行った宮野宿集落の中央付近に位置しております。

黒髪神社は肥前(今でいう佐賀と長崎)最古の神社といわれ、かつては黒髪三所大権現という名称で呼ばれていたそうです。境内には平成2年に建て替えられた切妻造りの雅な社殿が建立されており、仔狛を押さえる岡崎型の狛犬が守護しています。

珍しいのは、こちらの神社では「二礼三拍手一礼」で参拝するようになっています。社務所でお伺いしたのですが、じつはハッキリとはわからないそうですw

御祭神は伊弉冉尊、速玉男命、事解男命の三柱。相殿神の菅原道真公命、今山鎮守神の二柱です。

こちらは下宮ということで、上宮はなんと黒髪山の山中にあるそうです。

上宮へは気合を入れていかなければいけないようで、そう簡単には行けそうにありません。

今日は下宮だけをお参りしたいと思います。

下宮の一の鳥居は県道26号線の道路沿いで、すぐわきに位置しております。

黒髪神社の神額。

こちらが神橋。一の鳥居を抜けるとすぐにあります。

手水舎にはミニ盆栽が綺麗に飾られており、マーちゃんと二人で思わず感嘆の声をあげてしまいましたw

そういった綺麗な環境のせいなのでしょうか、可愛いヤマガラが一羽水を飲みに来ておりましたよ(画像上左)

これが下宮二の肥前鳥居です。初期の肥前鳥居に比べると笠木や島木に明神鳥居の特徴が現れてきているので、おそらく後期型の肥前鳥居だと思われます。

上宮の参道には一の鳥居と二の鳥居があり、この下宮の二の鳥居とともに3基の肥前鳥居が武雄市の重要文化財となっています。

下宮二の鳥居は肥前鳥居で、延宝3年(1675年)に武雄頼長氏とその弟の頼久氏が寄進したとされています。

下宮二の鳥居銘文

黒髪山下宮者元是熊野神也 / 神之為徳也見日本書記傾日 / 武雄掃部藤原頼長同弟権亮 / 藤原頼久削石華表以建宝前 / 蓋荘権現之社壇祈子葉之繁 / 茂也予当仁不獲譲謾染毫其 / 銘日」「神徳惟馨華表豈没 / 相攸彫聲永懸日月 / 延宝三年乙卯八月吉日良辰 / 権僧正覚遍謹題

武雄市のホームページ「武雄市の文化財」より

御神木。

狛犬さんは岡崎型のようです。

阿形は玉に足を乗せ、吽形の足元には仔狛がおります。

まるで、吽形が仔狛を押さえつけているかのように見えます。

なるほど、仔狛もかなりヤンチャそうな顔をしてますねw

「おいたしちゃだめでしょ!」って感じかな。

こちらが拝殿です。切妻造り平入。大変失礼ながら私が想像していたよりずいぶん立派な神社です。

鎮座されている場所が静かな田舎だったものでこんなに立派だとは思ってませんでしたw

御祭神 伊弉冉尊・速玉男命・事解男命・菅原道真公命・今山鎮守神

由緒 黒髮神社は、崇神天皇16年に朝廷の勅願社として黒髮山を卜(ぼく)して鎮座されたと伝へられる、肥前最古の由緒をもつお社です。
 クロカミの名称は元来、岩上に鎮まる神の座(くら)、あるいは龍神であるクラオカミ神に由来する古語と考へられてゐます。頂上の天童岩(てんどういは)には、原初の信仰形態である磐座信仰の姿が伝へられ、また太陽穀霊崇拝にちなむ天童信仰がみられるところからも、歴史的古さが窺はれます。平安末期の史料、「武雄神社文書(国重要文化財)」には、当社は「朝廷ノ御祈祷所」で「杵島郡第一ノ霊社」とみえます。鎌倉期以降、天台修験と結びついた熊野信仰が伝播してくると、神仏習合の様相が強まり、やがて「黒髮大権現」の称号で呼ばれるやうになります。
 御祭神の伊奘冉尊・速玉男命・事解男命、その本地仏とされる薬師如来・阿弥陀如来・千手観音は、熊野修験にかかはるもので、当社はこの地方での拠点となり末社・掛社は杵島郡・松浦郡を中心に50社に及んでゐました。戦国期には、諸武将が誓願の起請文として用ひた「牛王宝印」守札を発行してをり、上宮・中宮・下宮の三所からなる規模とともに、社格の高さをあらはしてゐます。戦国から江戸期には、真言宗の勢力が強まり西光密寺、大智院との習合関係が進みます。当時の祭礼日は「士民(しみん)群集シテ市(いち)ヲナス」賑ひであつたと古記にあります。
 秋のお供日に奉納される流鏑馬は、永万元年(久寿元年の伝へもあり)、源為朝が大蛇退治のをり、宮司黒髮掃部介和敏に請ふて神明の冥助を祈り、為に一七日の蟇目(ひきめ)を執行し速やかに退治することを得たので、願成就として当社下宮に於て旧暦9月29日(現10月29日)奉納したのが始まりで、現在まで八百五十有余年続く伝統神事となつてゐます。

境内案内板より

黄金色の文字が眩いくらいに輝く神額。

社殿は平成2年(1990)に建て替えられたようです。

拝殿前には素敵な植栽が並んでいます。

手水舎のミニ盆栽といい、こちらの宮司さんの御趣味なのでしょうか。

末社。

狛犬さんの姿はありませんでした。

さて、これで鎮西霊験社「黒髪神社」の下宮の参拝を終えました。

こちらの神社は「二礼三拍手一礼」で参拝します。

通常は「二礼二拍手一礼」で参拝するのに「三拍手」は珍しいと思い社務所でお伺いしたのですが、じつはハッキリわからないということでした。

まあ、なんでもかんでも白黒をつけるのではなく、神秘的なものは神秘なままがいいのかもしれないですよね。

それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。

ランキングに挑戦しています。
⇩ポチッとクリックいただければとても励みになります!
にほんブログ村 ライフスタイルブログへ



コメント

タイトルとURLをコピーしました