こちらの熊野社はJR佐世保線北方駅の北東およそ3kmの距離、佐賀県武雄市北方町大字大崎馬神地区の西の町外れに鎮座されます。
県道24号武雄多久線の、多久市と武雄市の市境にある「馬神トンネル」の南側に連なる集落西側の、長崎自動車道を背にした小丘の上に位置しており、入口には左側に短い石段参道、右側にスロープの二つの参道が整備され、上がった先に奉納された鳥居をくぐると小学校の校庭を思わせる開放的な広場が広がっています。
その一番奥の石垣が組まれ一段高くなったところに境内があり、十段ほどの石段参道を上がると大型の肥前狛犬一対が奉納され、その正面にそう遠くない時期に再建されたと思われる小さな社殿が建立されています。
じつは、このお社は高速道路の整備に伴い、もともと別の場所にあったものをこちらに遷座されたとのことでした。創建は不明ですが御祭神は熊野の三神、伊弉冉之命、事解男之命、速玉男之命であろうと思われます。
社頭。ブロックとコンクリートで参道がしっかり整備されております。
石段参道を登ったところに立つ台輪鳥居。
鳥居に掛かるのは「熊野社」の神額。
右の柱には「明治三十七年穀旦建立」の刻銘が入ります。
広場より一段高くなっているところに社殿が建立されています。
境内参道前に建つ「熊野社移転記念」の石碑。
広場の清掃作業に来ておられた方に教えていただいたのですが、じつはこちらの熊野社さんはもとは別の場所にあって、長崎自動車道の工事のため昭和60年にこの場所に移転したとのことでした。
拝殿はなく銅板葺きの社殿が建てられていましたが、鳥居や肥前狛犬などの移転を初めすべてNEXCO西日本がやってくれたということです。
境内入口には本殿を守護する肥前狛犬が居ます。
肥前狛犬の中では大型の方だと思いますが、これが肥前狛犬だと言うようなとっても肥前狛犬らしいシルエットでしたw
銅板葺き流造の社殿。
拝殿幕には左三つ巴紋が入ります。
由緒沿革がないので正確なところは分かりませんが、おそらくお祀りされているのは熊野の三神、伊弉冉之命、事解男之命、速玉男之命であろうと思われます。
社殿横の末社群。これらも移設されたと思われます。
御堂。
神社遠景。
こちらの熊野社さんは、もともとはこの場所とは別のところに鎮座されていて、長崎自動車道の通り道にあたったために移転を余儀なくされたとのことでした。
高速道路ではなくても、人の暮らしのために神社が移転したという話は聞いたことがあります。どちらにしろ、こうして再びお参りすることができるのはいいことです。
それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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