伏尸神社 武雄市若木町大字川古皿宿

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武雄市の神社

こちらの伏尸ふしし神社は、JR佐世保線高橋駅の北西およそ8km、JR筑肥線桃川駅からは約4kmの武雄市若木町大字川古皿宿地区の街なかに鎮座されます。

国道498号線と女山の峠を抜けて多久市へ向かう、県道25号多久若木線と交わる若木町川古の交差点から北西に200mほどにある武雄市立若木小学校の南隣に位置します。

国道脇から右斜めに参道を上ると、五段ほどの石段と鳥居が立っており、境内の千鳥破風唐破風付きの入母屋造りの拝殿と流造の本殿を、昭和5年生まれの“構え獅子”の狛犬が奉納されています。

主祭神は、反乱の罪を着せられた武内宿禰を助けるため身代わりとなって亡くなった壱岐値真根子で、その遺体を壱岐島に運ぶことになり多久を通り川古まで来たものの、遺体が重く女山を越えて運ぶことができなかったためこの地に葬り、これを神と崇め奉ったのが伏尸神社であると伝わっています。

尸は“しかばね”と読むので死んだ真根子の遺体のことだとか、また武内宿禰が自分の身代わりとなって死んだ真根子の屍に伏して悲しんだからとも言われているそうです。

社頭。国道よりも一段高く、参道が登り上がっています。

周囲よりも高い場所にありますが、境内へはさらに五段ほどの石段を上がります。

境内入口に立つ台輪鳥居。

鳥居に掛かる神額は「伏尸神社」が掛かります。

柱にはおびただしいほどの刻銘が入っておりましたが、建立年は分かりませんでした。

石灯篭。

千鳥破風唐破風付きの拝殿。

佐賀県では珍しい“構え獅子”の狛犬さん。やせ型で炎尾という特徴がありますが、残念ながら石工さんの刻銘がありませんでした。

その特徴が島根県で産出された来待石で作成される出雲と呼ばれる構え獅子に似ているので、ひょっとしたら県内の石工さんの作品ではないかもしれません。

台座には「昭和五年十二月吉日」の刻銘が入ります。

拝殿の中の様子。「伏尸神社」の社号額が掛かります。

村 社 伏尸神社 杵島郡若木村大字川古
主祭神 往来直真根子霊
相殿神 菅原道真
    中筒男命
    大己貴命

 勧請年代明らかならざるも、天文二十年二月領主中野山城守益明改造し、弘治二年十一月馬渡八郎左エ門尉再建し、寛文元年十二月領主岡部宮内少輔源重利社殿一宇を改築せり。明治六年村社に列せらる。無格社合祀に依り祭神菅原道真外二柱追加す。
明治四十年四月十五日神饌幣帛料供進指定
氏子戸数 七百戸

“佐賀県神社誌要”より引用

主祭神に“往来直真根子霊”とありますが、“壱伎直祖真根子命(いきのあたいがおやまねこのみこと)”であろうと思われます。

その後、明治の神社合祀の際に菅原道真・中筒男命・大己貴命の三柱が追加されたようですね。

真根子命
真根子命(まねこのみこと)は、『日本書紀』等に伝わる古墳時代の豪族・壱岐直の祖。『日本書紀』では壱伎直祖真根子(いきのあたいがおや まねこ)と表記される。
『日本書紀』応神天皇9年4月条によれば、天皇の命で武内宿禰が筑紫へ派遣された際、弟の甘美内宿禰が兄を廃そうとして天皇に讒言し、天皇は武内宿禰を殺すため使いを出した。しかし、武内宿禰と容姿がよく似ていた壱伎直祖の真根子が武内宿禰の身代わりとなって自刃した。その後、武内宿禰は朝廷に至って天皇に弁明し、甘美内宿禰との探湯の対決を経て疑いを晴らしたという。

“Wikipedia”より引用

伏尸神社(ふししじんじゃ)は、佐賀県武雄市若木町にある神社。
祭神は壱岐値真根子。

『日本書紀』に登場する壱岐値真根子を祀っている。

『日本書紀』によれば、 壱岐値真根子は都を留守にしている間に反乱の罪を着せられた武内宿禰を助けるため、身代わりとなり亡くなった。この死体を壱岐島に運ぶことになった。昔は藤津、彼杵の辺りまで三韓に渡るには唐津より出航していて、川古はその交通の要所であった。横辺田から多久を通り川古まで来た時に死体は重くて運ぶことができなかったので、この地に来て葬ることになったと伝えられ、これを神と崇め奉ったのが伏尸神社である。

伏尸というのは、剣に死した屍の意味、または武内宿禰が自分の身代わりとなって死んだ真根子の屍に伏して悲しんだからともいわれている。

“Wikipedia”より引用

流造の本殿。

境内社。入口が工事中になっていました。

ひょっとして鳥居か何かが建立されようとしているのでしょうか。

向拝下の様子。右三つ巴紋が入っております。

八幡様でしょうか。

境内社の両側にある石祠。左が「祇園牛頭天皇」、右が「金毘羅大権現」です。

境内西側に祀られている石祠群。

手水鉢。

御神木のクスノキ。

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