こちらの五社神社はJR長崎本線鍋島駅の北およそ4.5kmの距離、佐賀県佐賀市大和町東山田平田地区に鎮座されます。
県道212号川上牛津線中極バイパスの「立石北」交差点から南、県道248号鍋島停車場東山田線を南下し道なりに2kmほどの所にある、嘉瀬川に架かる渡瀬橋の手前の「渡瀬橋西」交差点を右折し、嘉瀬川の堤防沿いを500mほど走行した右手の集落の南の外れに位置します。
神社までは、集落側からも堤防側からも道路はとても狭く駐車スペースはありません。境内入口の鳥居をくぐると、白砂が敷かれた境内の奥に明治生まれの砥川型の岩乗り狛犬が奉納され、南向きに建立された入母屋造りの拝殿と石造りの本殿を守護しています。
拝殿には天井絵が描かれていましたが、驚いたのは幣殿には本殿に向けて神橋が架けられていたこと。形式だけの神橋はこれまでにも見てきましたが、社殿の中に神橋があるのを見るのは初めてです。
五社神社は五柱の神を祭神とするようですが、何らかの理由により五社を統合した神社もあれば、初めから五柱の神が祀られている神社もあるようです。こちらは案内板がないので、祭祀されている祭神は不明です。
境内入口に奉納された台輪鳥居。
「五社神社」の神額が掛かります。
左の柱に「維持 文政七甲申天三月吉祥日」の刻銘、右の柱には「肥歬州佐嘉郡平田邑」の刻銘が入ります。
鳥居の両横に、月夜見尊の石塔ともう一つ石塔が祭祀されています。
銅板葺き入母屋造りの拝殿。
そして拝殿前の砥川型の岩乗り狛犬さん。
鬣がもみあげのようで、また眉尻が吊り上がったようにも見えどこかの誰かさんにそっくりな狛犬さんですw
台座には「明治三十九年八月吉日」の刻銘が入ります。
向拝下の様子。
拝殿の中の様子。
上を見上げると、色褪せてはいますが天井絵が描かれています。
そして幣殿の部分に何やら石造物が…。
なんと、幣殿の中には神橋が架けられていました。
流造の石造りの本殿。
1mほどの石垣が組まれた上に本殿が建立され、その周りには玉垣が巡らされています。
本殿東側にある仏堂。
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