こちらの淀姫神社は小城市役所の東方およそ1.8kmの距離、小城市三日月町堀江地区の集落の北の外れに鎮座されます。
国道203号線の大寺橋交差点を道なりに北東へと進み、約2kmのところに流れる祇園川に架かる橋を渡ったところに鎮座される宇佐神社から南に1kmほどの場所に位置します。
じつは、小城市にも淀姫神社があると知り、居ても立ってもいられずに行くことにしましたものの、カーナビではヒットしません。その付近まで行って通りがかりの人に聞けばすぐにわかるだろうと、取り敢えず行ってみることにしました。
ところが、これが大間違い。カーナビで三日月町堀江辺りに来たところで付近を歩いている人に尋ねると、間違いなく大和町の「與止日女神社」を案内してくれるのですw
右往左往しながらやっとのことでたどり着いた古社の参道入口には、町内ではもっとも古いと言われる元禄13年建立の鳥居が立ち、境内に文久2年生まれの砥川型岩乗り狛犬が守護する入母屋造りの拝殿と流造の本殿が建立されています。
拝殿前の両脇に植えられているご神木の大銀杏と大楠の二本だけで鎮守の森を形成しており、境内入口には立砂が盛られています。御祭神は淀姫命と思われますが、由緒沿革等については不明です。
肥前一宮である、佐賀市大和町川上の「與止日女神社」からの勧請だと思われますが、由緒書き等の案内がないので沿革等がわかりませんでした。
また、この鳥居は小城町内では最も古い元禄13年(1700)に建立されたというので、こちらの神社が古くからあることが分かります。
鳥居の神額には「淀姫宮」と刻んでありますが、額の縁には誰かの落書きなのでしょうか赤い塗料で大雑把に縁取られていたのが残念です。
参道の様子です。
拝殿前の両脇に立っているのが、ご神木の大銀杏(左)と大楠(右)です。
ご神木の大楠は推定樹齢が約500年、樹高18m、幹回り5.5m、枝振り20mで、地元の人からは淀姫宮の楠として親しまれているそうです。
入母屋造りの拝殿。
流造の本殿。しっかり手入れがされているのが分かりますね♪
拝殿前の狛犬さんは文久2年(1862年)生まれの岩乗りの岩狛で、大きな顔と険しい表情が幼児体型の身体には何となく似つかわしくない感じがします。
そして吽形の狛犬さんの方ですが、地盤が緩くなっているのか右に傾いてきているようです。
境内の右手には八幡大明神、天照皇太神宮などが祀られています。
そのさらに奥には稲荷大明神が祀ってありました。
淀姫神社の祭神は神功皇后の妹の淀姫命(よどひめのみこと)、またの名を豊姫という姫神さまで、とても美しい姫様だったと言う伝承が残っているようです。
北部九州には「淀姫伝説」として広範囲に伝えられ、そうしたことから淀姫命を祀る神社も数多く存在しているようです。
そういうことで、これからも淀姫神社を巡る旅はしばらく続きそうです(^^♪
それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
ランキングに挑戦しています。⇩ポチッとクリックいただければとても励みになります!
コメント