こちらの天山社はJR唐津線小城駅の北西およそ5kmの距離、佐賀県小城市小城町大字晴気本山地区に鎮座されます。
国道203号線の「晴田橋」交差点の横に建立された一の鳥居から北へ、佐賀県の中央にそびえ立つ名峰天山へと向かう県道337号天山公園線を北進し、小城町中村の分岐で天山公園線を外れ右の町道を700mほど進んだ晴気川の源流の小川を挟んだ道路右側に位置します。
小川に架かる神橋を渡ると「天山宮」の神額が掛かる二の鳥居が奉納されており、鳥居をくぐり石段参道を上がると神門、さらに石段を上がった境内のまた一段高い石垣が組まれた上の境内に、唐破風付き入母屋造りの拝殿と流造の本殿が建立されています。
由緒書きによると、大宝二年に霊貴山の地に建立されて長保四年に現在地に遷宮されたとあります。御祭神は宗像三女神の多紀理毘売命、市寸島比売命、多岐都比売命の三柱です。
天山の八合目に鎮座する天山神社上宮の下宮にあたりますが、こちらの天山社は下宮でもあり本宮でもあるとされます。ほかに小城町岩蔵と唐津市厳木町広瀬にも天山神社の下宮が存在します。
天山水系の川に架かる神橋は天山橋と名付けられています。
神橋を渡った先にある天山社の社号標。
石段参道前に立つ二の鳥居。
二の鳥居には「天山宮」の神額が掛かります。
鳥居横の御神木と石碑。
水は張られていませんでしたが神池と思われる中央に立つ石祠。
社務所。
石段参道。
神門。
銅板葺き唐破風付き入母屋造りの拝殿。
手水舎(左)と天山社創建1300年式年大祭記念碑(右)。
推定樹齢600年の御神木のカヤノキ。
そして拝殿前の狛犬は岩狛さんです。
慶應元年(1865年)6月生まれの岩狛さんは、幼児体型ではありますが躍動感があり迫力は満点です。
阿吽の台座には石工銘が入っておりました。
吽形の方の台座には「平川貞十」の銘が、阿形の台座には「江頭傳七」の銘が刻まれており、どうやら阿吽は二人の石工さんによって製作されたものと思われます。
拝殿の唐破風向拝下の様子。
拝殿の中の様子。
透かし塀流造の本殿。
境内の石仏と石祠群。
石祠。
「思索殿」と書かれた額が掛けられています。
神庫でしょうか。
御堂。
樹齢600年の御神木の楠。
霊峰天山。佐賀県では三番目に高い山の天山は、古来より神が宿る山として山岳信仰の対象として崇められてきたそうです。
九合目には上宮の天山神社があるそうですが、これまで唐津市の厳木町から登ったことがありますが小城市の方から登ったことがありません。ぜひ近いうちに上宮を参拝したいと思います♪
それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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