こちらの宇佐八幡神社は、JR長崎本線吉野ヶ里公園駅の南方約5km、佐賀県三養基郡みやき町東津松枝地区の田園地帯を流れる筑後川の支流の井柳川を背にして鎮座されております。
国道264号線「和泉」交差点から南へ折れ、田圃の中を走る県道211号市武諸富線を南に1.5kmほどにある松枝集落の北の外れ、周囲を水田に囲まれた鎮守の森の中に位置しています。
左に折れる県道から、まるで鎮守の森へと吸い込まれるような白砂の参道が延びており、鳥居をくぐり砥川型の岩狛が睨みを利かせる水無川に架かる神橋を渡ると、一体だけの肥前狛犬が守護する唐破風付き入母屋造りの拝殿と流造の本殿が建立されています。
嵯峨天皇御代弘仁年間に豊後の宇佐八幡宮の分霊を受けて創建され、御祭神は應神天皇と神功皇后、合祀によって追加された菅原道真公の三柱です。
社頭。
参道入口に立つ台輪鳥居。
鳥居に掛かるのは「宇佐八幡宮」の神額。
玉砂が敷き詰めれ綺麗に整備された参道。
参道途中に居た狛犬さん。
明治43年10月11日生まれの岩狛さんでした。
石工は「荒島金太郎」の刻銘があります。
神橋が架かっておりますが川があった形跡はなく、ひょっとしたら形式だけの神橋というものあるのかもしれませんね。
境内の様子。
社務所。
唐破風付き入母屋造りの拝殿。
拝殿の向拝に狛犬が居ました。
肥前狛犬の多くは正面を向いているのですが、こちらは少しだけ顔を左に向けているように見えます。
肥前狛犬の特徴を残す狛犬はこの阿形の一体だけで、吽形の姿を見ることができません。
手水舎。
拝殿の中の様子。
鎮座地 三養基郡三根町大字東津字松枝(現:三養基郡みやき町東津1292)
創 立 弘仁二年(811年)
御祭神 應神天皇 神功皇后 菅原道真
御由緒 当神社ハ人皇第十五代應神天皇御神霊ニシテ第五十四代嵯峨天皇ノ御宇弘仁弐年
境内の案内板より
豊前国官幣大社宇佐神宮ノ神霊ヲ分祀シテ宇佐八幡宮ト…以下省略
幣殿と流造の本殿。
神輿庫。
こちらの宇佐八幡宮さんでは、由緒書きにもあったように毎年10月20日に近い土曜日と日曜日の二日間、秋季大祭として宇佐の宮浮立が奉納されているそうです。
浮立は、向島・松枝・東津・大坂間・和泉の5区が輪番で奉納することになっていて、向島地区が天衝浮立で他の地区は獅子浮立という二つの浮立が奉納されているということでした。
弘仁2年から1200年以上も続く伝統神事ということなので、やはり地域の皆さんのこの古社に対する思い入れが強いことがよくわかりますよね。
機会があったらぜひその浮立を二つとも観てみたいものです♪
それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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