こちらの今山神社はJR唐津線山本駅の南方およそ1.8kmの距離、佐賀県唐津市相知町牟田部地区に鎮座されます。
松浦川と唐津線に沿って走る国道203号線「本牟田部」駅前の「三段間」の信号から、唐津市方面に向かって1.5kmほどの左手にある里山の中腹に位置しています。
踏切を渡り、山肌に沿って連なる牟田部下の集落の中から西に延びる山道を上がっていくと、やがて砂防ダムが築かれた山中に石段が現れます。
その石段をさらに進むと、大権現の神額が掛かる鳥居と大型の石灯篭が現れ、山を切り開いて敷かれたであろう苔生した自然石の石段参道がさらに山の方へと伸びています。
最後の石段を上がりきると、境内には拝殿というよりは倉庫のような造りの切妻造りの社殿が建立されています。案内がなく御祭神や由緒沿革等については不明です。
民家の間から山の方に向かう道沿いに進むと「牟田部下集会所」の手前に幟杭が打たれています。
山道は整備されていますが、砂防指定地域などの立札があり、この辺りが急な山肌であることは予想されます。
砂防ダムが築かれています。
こちらにも砂防ダムがあります。
山道の途中から上へ向かう石段が現れました。
石段を上がっていくと、石段参道の前に奉納された大型の常夜灯と鳥居が待ち構えていました。
鳥居には「大権現」の神額が掛かります。
自然石の石段が築かれています。
ごつごつして歩きにくいのですが、いびつな感じがじつに風情があります。
苔生した石段参道はさらに続きます。
上りあがった先の境内には切妻造り妻入りの社殿が建立されています。
石祠。
手水鉢。
社殿。
境内遠景。
境内遠景。
鳥居の神額が「今山神社」ではなく、「大権現」が掛かっていたことから神仏習合の時代背景が分かります。
いずれにせよ牟田部下地区の氏神様として、永い間崇敬を集めてきたのであろうと推察いたします。
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