この肥前狛犬は武雄市のとある集落の南端、西側の山を背にした形で立つ古社の本殿を守護しておりました。
現在は本殿前に安置されていますが、体表に苔のむしたあとが残っているのでおそらく以前は風雨に晒されるようなところに安置されていたのではないかと思いますが、ほとんど風化の跡が見えないとても状態の良い肥前狛犬ちゃんです。
阿吽ともに角と思われる突起を持ち、浮きだたせるように彫り込んだ目と大きな鼻かぶらと鬣のような筋彫りがあります。
前脚と後ろ脚の先をつなぐような形で残して中を浅く彫り込んであり、正面を見ると吽形よりも阿形は型幅広くどっしりと構えており、尾は剣を思わせるような形をしており、背中に沿って立っております。
境内の様子。
これはいつも思うことなんですが、貴重な文化財の肥前狛犬が誰でも見ることができる(触れることだってできますが…)ように安置されている神社が結構数あります。
これも日本人の性善説によるものなのでしょうか、肥前狛犬ファンの私にとってはとてもありがたいことなのですが、悪戯されたり盗まれたりしないだろうかととても心配になります。
これからもそういう不心得な人の目に留まらないよう、静かにお過ごしいただきたいものですw
それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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