こちらの田島神社は、JR唐津線・筑肥線山本駅の西方およそ3kmの距離、佐賀県唐津市北波多竹有字屋敷谷地区に鎮座されます。
国道203号線の「川原橋」交差点から、徳須恵川を左手に見ながら国道202号線を伊万里方面に4kmほど車を走らせたところにある、「竹有」バス停から右に入った集落中央の水ノ元山の南の尾根の山裾に位置します。
竹有下地区の集落との境にあたり、石段参道の入り口には鳥居が建立され、石段参道を上った先の切開かれた境内に小ぢんまりとした入母屋造りの社殿が建立されています。
御祭神は市杵島姫尊、田心姫尊、湍津姫尊の宗像三女神。相殿神として菅原道真、境内社に道祖神(性神)と最天神社が祭祀されています。明治元年に社号が田島神社に改められ、神仏習合と神社合祀の名残が色濃く残るお社です。
社頭。
石段参道入口に立つ台輪鳥居。
鳥居には「彦山神社」の神額が掛かっております。
近くで農作業をしておられた地元の方が、鳥居の額の社名が田島神社ではなく彦山神社となっているのは明治の神社合祀の名残りです…云々のお話をしてくださいました。
左の柱には「明治二十二年己丑五月吉日」の刻銘が入り、右の柱には「小城郡栗原ヶ里 石工 江頭重三」の刻銘があります。
案内板。
石段参道。
石段参道の途中に立つ石灯篭。
飛び狛が彫られていたと思われますが、残念ながら壊れており瓦礫が灯篭の上に積まれるようにして残されていました。
明治26年(1893年)建立の石灯篭でした。
境内遠景。
入母屋造りの拝殿。
拝殿の中の様子。
本殿の中の様子。
鎮座地 唐津市北波多竹有字屋敷谷
御祭神 市杵島姫尊 田心姫尊 湍津姫尊
御由緒 祭神は天照大神と素戔嗚尊の誓約の時にお生まれになった神様といい、「宗像大社」「宗像三女神」ともいわれています。福岡県の宗像神社、呼子町加部島の田島神社と同じ神様で全国に広く約六千社あまりあるといわれています。古くから人々に深く尊敬されている神様で、国家鎮護(平和)をはじめ疫病退散、五穀豊穣、大漁満足、交通安全治水、水運の守護神として古くから祀られている神様です。
当田島神社は古くから「竹有の権現様」として尊敬され、親しまれてその名は旧唐津藩内にも広く知れ渡り、神仏両様の祭りが行われていましたが明治元年「田島神社」と社名が定められました。後略。
祠には道祖神(性神)と最天神社の石祠が祀られています。
こちらも神社合祀の名残が鳥居に残されていましたが、これまでにも鳥居の額にその神社名とは違ういくつもの社名が刻まれているのを見たことがあります。
神社巡りを始めたころは謎だったのですが、そのワケが分かってからはその神社の創建された時の背景や、それからの時代の流れなどが窺えて結構楽しめますw
それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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